沿線おでかけ情報

継ぐストーリー #03 Tsugu Story

平安ワールドの輝きにうっとり!

「まるで、夢の景色みたい…」

モダンな京阪宇治駅から「平等院」へ。
鳳凰堂や庭園の優雅さに思わず見とれるおけいはん。

「物語が書かれた頃、このあたりは
平安貴族の別荘地でした。
都から牛車や舟で1日かけて遊びにくる絶妙な距離感が人気で、物語の舞台にも選ばれたんでしょうね」。

そう教えてくれるのは、源氏物語を研究する山本淳子先生です。

ひかる恋の物語を継ぐ ナビゲーター 山本淳子先生

世界最古の恋愛小説といわれる源氏物語には、千年前の人たちがどんな風に日々を過ごし、恋をしていたか、生き生きと描かれています。

「その世界の中を歩けば、恋の才能を磨けるかも…?」

と、おけいはん、早くも心ウキウキです。

おけいはんメモ 平等院 当時の権力者だった藤原道長の別荘を、息子の頼通がお寺としてつくりなおし、極楽浄土を地上に表現したという寺院。道長といえば源氏物語の作者・紫式部の雇い主なので、彼女も別荘に来ていたかも…!?

ご縁を結ぶくみひもに願いを

「平安ファッションは、
色の重ね方がポイント」

と、先生に教わったおけいはん。

カラフルなディスプレーに誘われて
「昇苑くみひも」さんへ。京くみひもの伝統を現代に継ぐお店の中には、ひもをアレンジした色とりどりの商品がずらり。

「どの色にしよう…って、平安の女子が
はしゃいでた気持ち、わかるなぁ」。

京くみひもの伝統を現代に継ぐお店の中には、ひもをアレンジした色とりどりの商品がずらり。

「どの色にしよう…って、平安の女子が
はしゃいでた気持ち、わかるなぁ」。

“契りを結ぶ”と源氏物語の中でも歌われるように、昔から“えんむすび”の願いが込められてきたくみひも。
その手組み技におけいはんも挑戦です。

「絹糸の手触り、色、
糸玉の音に癒やされます‥」。

想う気持ちは千年先もいっしょ

「もっと物語の世界に浸りたい!」

と平等院から宇治川を渡り、
「宇治市源氏物語ミュージアム」にやってきたおけいはん。

季節にあう色を重ね着したり、好きな人への気持ちを歌にして送ったり。
自然や人と丁寧につながりあう平安の人たちの豊かな生き方を体感して、

「まるで別世界…」

とカフェでひと休みしながらため息。

季節にあう色を重ね着したり、好きな人への気持ちを歌にして送ったり。
自然や人と丁寧につながりあう平安の人たちの豊かな生き方を体感して、

「まるで別世界…」

とカフェでひと休みしながらため息。

「でもね…手紙がSNSに変わっても、相手のために言葉やスタンプを選ぶのは同じでしょう。

だから千年も前なのに、友だちの恋話みたいに共感できるんですよ」。

先生に言われてハッとするおけいはん。
「そうか、相手を想う気持ちはいまと同じ‥源氏物語って、私たちの物語なんですね」

キラキラはみんなの胸の中に!

「ときめくって、いいなぁ」。

千年前の恋に刺激されて、身近なモノや自然、
そして人を想う気持ちを、もっと深めたくなったおけいはん。

“ひかる恋を継ぐ”って、なにかを好きになるよろこびを通して、
私たちの心を輝かせる物語なんですね。

「私だけのキラキラな恋、
いますぐ見つけにいかなくちゃ!」

ときめく心にすっかり
火がついたおけいはん、
京阪沿線でどんな“ひかる恋”に
出会えるでしょうか…

くわしくはインスタグラムを
見てくださいね。

プロフィールをご紹介 山本淳子先生

平安文学研究者。京都大学文学部卒業。京都大学大学院人間・環境学研究科修了、博士号取得(人間・環境学)。
現在、京都先端科学大学教授。
2007年『源氏物語の時代』(朝日選書)で第29回サントリー学芸賞を受賞、2015年『平安人の心で「源氏物語」を読む』(朝日選書)で第3回古代歴史文化賞優秀作品賞を受賞するなど、多くの書籍やメディアで平安文学の魅力を解説。

もうひとつのストーリー
ひかる恋を継ぐ 大津色ノ巻もお楽しみに!

おけいはんが石山寺など、源氏物語を生んだ紫式部ゆかりの地をめぐり、
世界最古の恋物語のルーツに迫ります。
ぜひごいっしょに、もうひとつの“ひかる恋”ワールドへ。

ひかる恋を継ぐ [宇治色ノ巻] スポットはこちら

平等院

光源氏のモデルのひとりとされる平安貴族のトップ、藤原道長の元別荘だった寺院。当時の人々にとって憧れだった極楽浄土を表現した、鳳凰堂や庭園は現代でも圧倒的な美しさです。ご本尊の阿弥陀さまのまわりを舞い踊る、かわいい彫刻の菩薩たちに間近で会えるミュージアムも必見。

料金
大人700円(庭園+平等院ミュージアム鳳翔館)
拝観時間
8:30~17:15(17:30閉門)
定休日
年中無休
電話番号
0774-21-2861
アクセス
宇治駅下車 南西へ徒歩約10分 Google Mapを開く>

昇苑くみひも 宇治本店

町家を改装したスタイリッシュな空間、アートのように美しいストラップやインテリアなど、くみひもの新しい魅力を発信する現代的なセンスあふれるお店です。「いまの時代にあった使い方で自由に楽しんでもらいつつ、伝統の技や美を守りたい」との願いから、くみひも作りの体験や教室も開催。

おすすめ商品
正絹(しょうけん)ストラップ:1,320円、
正絹カードケース 襲色目(かさねのいろめ):11,000円
※「手組み体験」2,500円は完全予約制/詳細はHPで
営業時間
10:00~17:00
定休日
なし(年末年始をのぞく)
電話番号
0774-66-3535
アクセス
宇治駅下車 南西へ徒歩約10分 
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雲上茶寮 (宇治市源氏物語ミュージアム内)

平安朝の文化を体感できる「源氏物語ミュージアム」内のカフェで、人気なのが「庭園パフェ」。季節がわりのムースやジェラート、ゼリーが詰め込まれた庭園パフェは、水出し玉露にもあう繊細な味わいで、「こんな庭であの人と散歩したい…」と妄想をかきたてられます。おみやげには源氏物語モチーフのクッキーも。

おすすめ商品
庭園パフェ:1,580円 、玉露 薫:990円、
お茶クッキー 紫(左)・藤(右):各980円
営業時間
9:00~17:00 (L.O. 16:30)
定休日
月曜(祝日は翌日)
電話番号
0774-34-0466
アクセス
宇治駅下車 東へ徒歩約10分 
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相生社 あいおいのやしろ(下鴨神社)

縁結びで有名なお社があるのは、光源氏も物語のなかで訪れた「糺の森」。ご神木に見守られておみくじを引けば、源氏物語54巻それぞれの和歌をもとにした「出会い」や「交際」のアドバイスがいただけます。平安装束をかたどったデザインも、恋のお守りにしたくなるような愛らしさ。

料金
境内無料 縁結びおみくじ:500円
営業時間
6:00~17:00(季節により異なる)
定休日
なし
電話番号
075-781-0010
アクセス
出町柳駅下車 北へ徒歩約10分 
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清水寺

奈良時代に創建された「清水寺」は、源氏物語をはじめ多くの平安文学に登場する、当時の大人気おでかけスポット。現世でのくらしの願いをかなえてくれる観音さまへのおまいりが、一大ブームになっていたとか。千年前からにぎわっていた境内や参道を歩けば、自分も歴史の一幕に入り込んだ気分を味わえます。

料金
大人500円
営業時間
6:00~18:00(季節により異なる・夜間特別拝観時期あり)
定休日
なし
電話番号
075-551-1234
アクセス
清水五条駅下車 東へ徒歩約25分 
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ひかる恋を継ぐ 関連リンク

ひかる恋をめぐる京阪沿線のおでかけコラム、
“K PRESS web”に掲載しています!

おけいはんが石山寺など、源氏物語を生んだ紫式部ゆかりの地をめぐり、
世界初の恋物語のルーツに迫ります。

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