京阪沿線 Art Collection

京阪沿線で開催される、注目の展覧会をご紹介します。今度の休日は、京阪電車で美術館・博物館にでかけてみませんか。

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バルトロメ・エステバン・ムリーリョ《物乞いの少年(蚤をとる少年)》1647-48年頃 Photo (c) RMN-Grand Palais (musee du Louvre) / Stephane Marechalle / distributed by AMF - DNPartcom

ニコラ・レニエ《女占い師》1626年頃 Photo (c) RMN-Grand Palais (musee du Louvre) / Adrien Didierjean / distributed by AMF - DNPartcom

ヨハネス・フェルメール《天文学者》1668年 Photo (c) RMN-Grand Palais (musee du Louvre) / Rene-Gabriel Ojeda / distributed by AMF - DNPartcom

ジャン・シメオン・シャルダン《猿の画家》1739-40年頃 Photo (c) RMN-Grand Palais (musee du Louvre) / Rene-Gabriel Ojeda / distributed by AMF - DNPartcom

京都市美術館 神宮丸太町駅・地下鉄 東山駅 ルーヴル美術館展 日常を描く—風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄 2015年6月16日(火)~9月27日(日)

京都市美術館にて、5年ぶりとなるルーヴル美術館展が開催されます。今回のテーマは「風俗画」。ルーヴル美術館の膨大なコレクションから厳選した約80点の作品が一挙公開されます。

展示作品には、17世紀オランダを代表する画家・フェルメールをはじめ、イタリア、ヴェネツィア派を主導した巨匠ティツィアーノ、レンブラント、ルーベンス、ムリーリョ、ブーシェ、ドラクロワ、ミレーなど、16世紀初頭から19世紀半ばまでのヨーロッパ各国を代表する巨匠たちの名画がそろいます。時代や地域を横断した豪華ラインナップの実現は、ルーヴル美術館ならでは。
なかでも、フェルメールの傑作「天文学者」は待望の初来日。ルーヴル美術館所蔵のフェルメール作品は、2009年に来日した「レースを編む女」とこの作品の2点のみで、館外での展示は極めてまれです。今回の展覧会は、貴重なフェルメール作品を日本で楽しめるまたとない機会です。
この他にも、古代エジプトの陶片やギリシャ陶器など、ヨーロッパにおける風俗画の起源となった作品もあわせて紹介されます。

農民や労働者たちの暮らしぶりや、男女の恋愛模様、家庭生活など、当時の人々の日常が生き生きと描かれた風俗画。その多彩な魅力を堪能できる展覧会です。

展覧会にあわせ、7月1日から31日まで、くずはモール南館 ヒカリノモール1階に、「サモトラケのニケ」のレプリカ像を設置。
作品を実物大の大きさで体感することができます。
京都市美術館には、ぜひ京阪電車でおでかけください。

企画担当者からのひとこと

京都市美術館でのルーヴル美術館展は、シリーズ展として毎回テーマを変えて開催しています。2005年・2006年・2009年に続き4回目となる今回は、「風俗画」というジャンルを取り上げます。

人々の日常生活を描いた風俗画は、日本では昔からよく描かれてきましたが、西洋でも古代ギリシャの時代から描かれてきたものです。しかし、はっきりとジャンルとして確立したのは18~19世紀になってからと、かなり後のことでした。というのも、西洋では内容によって絵画がランク付けされており、神話画や宗教画に比べると風俗画は取るに足らないものとされていました。そのため、風俗画自体の研究もあまり進まず、ヨーロッパ全体を通しての総合的な風俗画の展覧会というのもこれまであまり行われてきませんでした。
今回の展覧会は、そんな西洋の風俗画をルーヴル美術館の充実したコレクションを通して国や時代を問わず幅広く概観できる展覧会となっています。
展示品は、西洋の風俗画の起源である古代ギリシャ、エジプトの出土品からはじまり、労働や日常生活、恋愛、女性の姿や画家自身まで、描かれた内容ごとにグループ分けされています。全体を通して西洋における風俗画の成り立ちとその魅力、読み解き方をわかりやすく学ぶことができます。

展示品としては、やはりフェルメールの「天文学者」は見どころのひとつです。フェルメールには珍しい男性を描いた作品で、第二次世界大戦中にはナチス・ドイツに略奪され、1983年にルーヴルに所蔵されたというエピソードでも知られています。この作品に描かれている天球儀や計測器具などは実際に存在しています。男性が着ているガウンも日本から伝わった着物を模したもので、オランダの知識人や上流階級の間で当時流行したファッションです。当時の文化や背景を知ることができることは風俗画の魅力のひとつ。フェルメールらしい美しい光と影の描写はもちろん、描かれているものにも注目してみてください。

また、西洋の風俗画は必ずしもありのままの現実を描いているわけではなく、時代の違うモチーフが描かれていたり、神話や聖書のモチーフを日常生活に置き換えていたり、絵の中に道徳や教訓めいた深い意味が込められていたりと、さまざまなパターンがあります。
例えば、ニコラ・レニエの「女占い師」は占い師に客の女性が手相を見てもらっていますが、よく見ると背後から別の女性が財布を盗もうとしています。そして、その背後から男が占い師の鶏を盗もうとしているのです。油断大敵といった意味が読み取れます。
シャルダンの「猿の画家」は、貴族風に着飾った猿が絵を描いていますが、猿は“人の真似をする”という意味があり、自然をまねて絵を描く画家の姿を重ねています。一方で、“真似をするだけで創造性がない”ことを暗示し、「当時の画壇を皮肉っている」という指摘もあります。このように、絵に隠されたメッセージを読み解くことも、風俗画の楽しみです。

他にも、当時の情勢を真摯に見つめて描かれたムリーリョの「物乞いの少年」や、モデルを務めた妻を異国の女性に置き換えて描いたブーシェの「オダリスク」など、有名作品が多数登場します。ぜひじっくりとご覧ください。

西洋の風俗画は、神話画や宗教画に比べ長く脇役扱いをされてきました。しかし、その表現は大変自由でバラエティに富んでいます。何より画家自身が肩の力を抜き楽しんで描いていることが伝わってくる作品を多く見ることができます。ぜひ人々の生き生きとした姿を、名画の数々を通して味わっていただきたいと思います。

(京都市美術館 学芸員 後藤結美子さん)

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「関ヶ原合戦図屏風」右隻(敦賀市博物館蔵)

「関ヶ原合戦図屏風」左隻(敦賀市博物館蔵)

重要文化財 唐物肩衝茶入 銘 初花 大名物 南宋~元時代【展示期間:6月2日~6月14日】

重要文化財 薙刀直し刀 骨喰藤四郎 鎌倉時代(豊国神社蔵)【展示期間:6月2日~6月28日】

重要文化財 小早川秀秋像 江戸時代前期(高台寺蔵)【展示期間:6月30日~7月26日】

京都文化博物館 三条駅・地下鉄 烏丸御池駅 徳川家康没後400年記念 特別展 大 関ヶ原展 2015年6月2日(火)~7月26日(日)

天下の覇権をめぐり、徳川家康が率いる東軍と石田三成が率いる西軍、あわせて数十万人が激突した日本史上最大といわれる「関ヶ原の戦い」。その戦いを紹介する大規模な展覧会が京都文化博物館で開催されます。この展覧会は来場者が10万人を突破した東京展の巡回展にあたります。

京都展での展示資料は約200点。「骨喰藤四郎(ほねばみとうしろう)」(重要文化財)をはじめ、関係する武将たちにゆかりのある武具甲冑、戦いの裏で交わされたさまざまな書状、関係する人物の姿を描いた肖像画、戦いの様子を描いた合戦図屏風などが登場します。
京都限定の展示品も多数あり、なかでも織田信長・豊臣秀吉・徳川家康の三英傑が所蔵した茶道具の名品「唐物肩衝茶入(からものかたつきちゃいれ) 銘 初花(はつはな) 大名物」(重要文化財)は、約400年ぶりに京都へ持ち込まれ公開されるという逸品です。このほかにも、戦いの勝敗を決定付けた重要人物・小早川秀秋の肖像画や、京都周辺で起きた関ヶ原の戦いに関係する戦い、関ヶ原後の動きに注目した展示も行われます。
また、関ヶ原合戦図屏風を使用した「ジオラマ・プロジェクションマッピング」も展示。上空から関ヶ原を見下ろすような視点で、刻々と変化する戦いの行方を知ることができます。

日本の歴史を大きく動かした戦いの全容を、全国各地から集結した“本物”を見ることでより深く知ることができます。歴史ファンならずとも見逃せない豪華内容の展覧会です。

企画担当者からのひとこと

2015年は徳川家康公の没後400年の節目にあたり、全国各地で関連の催しが行われています。大関ヶ原展はそのメインイベントとして、東京・京都・福岡の全国3ヵ所で開催されるものです。

関ヶ原の戦いは、誰もが一度は耳にしたことがあるのではないかと思います。この展覧会は、その関ヶ原の戦いを3つの会場それぞれが異なるコンセプトで紹介します。
そのうち、京都展では関ヶ原の戦いを取り巻く人間模様に注目します。京都は朝廷や公家の力が強い土地であったため、武将の本拠地になることもなく、中立の位置にいました。そんな京都での展示ということで、戦いの裏にある人々が持っていた思惑を感じてもらえるように構成しています。

展示品のうち、肖像画は3つの会場で最も多く登場します。なかでも注目していただきたい作品は、西軍から東軍に寝返り勝敗を決定づけたキーマン・小早川秀秋の肖像画です。これは合戦後、若くして亡くなった彼を想って叔母である豊臣秀吉の妻・北政所が描かせたものです。どこか気弱そうな表情に彼の性格がよく表れています。
肖像画からは、文字情報だけではわからない人物像を知ることができます。秀秋以外にも、徳川家康や石田三成をはじめ、東西両軍の有力武将や関係者の肖像画が登場します。彼らがどんな人物だったのかを想像しながら、肖像画をご覧いただければと思います。

また、“関ヶ原の戦いと京都”として、京都周辺で起きた関ヶ原の戦いに関連した出来事についてもご紹介します。
特に伏見城の戦い(京都市伏見区)は、関ヶ原の戦いの前哨戦とされる重要な戦いでした。家康が西の拠点としていた伏見城は、徳川家康が留守の間、重臣・鳥居元忠が1800人の手勢で守っていました。そこを西軍4万の軍勢に包囲され、城の死守を命じられていた元忠は13日間戦い抜いた末に戦死します。展覧会では、伏見城の図面や関連する書状のほか、元忠所用の鎧や兜などをあわせてご紹介します。元忠の鎧は、後に神社のご神体として祀られたため滅多に公開されない品です。ぜひご注目ください。
ほかにも京都周辺で起きた合戦として、田辺城の戦い(舞鶴市)や、大津城の戦い(滋賀県大津市)についてもご紹介します。関ヶ原の戦い自体は1日で決着がつきましたが、そこに至るまでにはさまざまな鍵となる出来事があったことを、この機会にぜひ知っていただければと思います。

そのほか、展覧会では関ヶ原の後の動きについてもご紹介する予定です。合戦の後も京都や大阪では豊臣家の力が強かったため、家康が江戸幕府を開くまでには15年の年月がかかりました。その間に京都で起きた出来事についても、豊国神社(京都市東山区)の所蔵品を中心に取り上げます。

関ヶ原の戦いについて、教科書では勝敗の結果のみ1、2行の記述で済まされていることが多いかもしれません。しかし、その裏には、さまざまな人の思惑や人間模様が絡んでいます。その点に注目しながら、展示品をご覧いただければ嬉しいです。
そして、会場の周辺には電車で行ける範囲に、武将たちが生きたゆかりの地も多数あります。展覧会にお越しになられた際は、ぜひ現地にも足を運んでみていただきたいですね。

(京都文化博物館 学芸員 橋本章さん)

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大阪歴史博物館 天満橋駅・地下鉄 谷町四丁目駅

特別企画展 道頓堀四百年記念 初世中村鴈治郎 -上方歌舞伎の巨星- 2015年7月1日(水)~8月23日(日)

大阪歴史博物館では、上方歌舞伎の第一人者・初世中村鴈治郎(なかむら・がんじろう)に注目した展覧会が開催されます。今年は初世鴈治郎の没後80年にあたるほか、1月には四代目の襲名披露も行われ、改めて「中村鴈治郎」の名が注目を集めています。

初世中村鴈治郎は、万延元年(1860)に三代目中村翫雀(かんじゃく)の子として大阪に生まれ、明治11年(1878)に父の後を継ぎ、歌舞伎俳優として頭角を現します。
上方の歌舞伎は、江戸歌舞伎に比べ、柔らかで優美な「和事(わごと)」と呼ばれる演技が好まれました。初世鴈治郎はその名手として絶大な人気を博し、昭和10年(1935)に亡くなるまで大阪の人々に深く愛されました。

今回の展覧会では、初世鴈治郎の芸や人となりをさまざまな資料を通じて紹介。実際に用いられた舞台衣装や小道具、写真、番付、そして「心中天網島(しんじゅうてんのあみじま)」河庄(かわしょう)の段に登場する紙屋治兵衛(かみやじへえ)や「廓文章(くるわぶんしょう)」の藤屋伊左衛門(ふじやいざえもん)といった初世鴈治郎の当たり役など、出演演目を描いた錦絵が展示されるほか、鴈治郎自身が描いた絵画も展示されます。
また、鴈治郎が生前活躍した劇場があり、今年で開削400年を迎える道頓堀の歴史や大阪の世相を振り返る関連展示もあわせて行われます。

大阪ゆかりの名優の生涯を通して、上方の芸能文化、そして演芸の町としての大阪の歴史や雰囲気を味わえる展覧会です。

化粧前 明治時代 大阪歴史博物館蔵(四代目坂田藤十郎氏寄贈)
二世貞信 佳人の花広告 明治31年(1898) 大阪歴史博物館蔵(今中富之助氏寄贈)
山口草平 河庄の図 昭和11年(1936) 大阪歴史博物館蔵(今中富之助氏寄贈)

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京都国際マンガミュージアム 三条駅・地下鉄 烏丸御池駅

知られざる中国〈連環画 (れんかんが)〉 ~これも「マンガ」?~ 2015年4月25日(土)~7月5日(日)

中国文化研究者・武田雅哉氏(北海道大学大学院文学研究科教授)のコレクションから選んだ「連環画(れんかんが)」を紹介する展覧会が、京都国際マンガミュージアムで開催中です。会場には、300点以上の連環画がテーマ別に展示されます。

連環画とは、20世紀初頭から中国で広まったポケットサイズの出版物です。1ページが1枚の絵と欄外の文字説明で構成され、日本のマンガと同様に安価な大衆向けメディア・民衆の娯楽として、子どもから大人まで幅広く親しまれてきました。

展示される連環画は、「西遊記」「水滸伝」「三国志演義」といった中国古典文学を題材にしたもの、文化大革命時代に作られた政治宣伝的なもの、映画を連環画にしたエンターテインメント性が強いものなど、内容はさまざま。典型的な連環画作品のひとつ「孫悟空、三たび白骨精を打つ」(趙宏本(ちょう・こうほん)/錢笑呆(せん・しょうほう)作画)の翻訳付き拡大パネルが登場するほか、伝統的な連環画とは異なるスタイルの作品、そして1990年代以降に登場した「新漫画」と呼ばれる日本のマンガの影響を受けた作品も展示されます。

日本ではあまり知られていない連環画ですが、日本でもおなじみの物語を題材にしたものや、当時の時代背景や生活も垣間見ることができます。日本のマンガとは一味違った魅力に触れられる貴重な機会です。

孫悟空三打白骨精(c)趙宏本/錢笑呆
西遊漫記(c)張光宇

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国立国際美術館 渡辺橋駅・中之島駅

高松次郎 制作の軌跡 2015年4月7日(火)~7月5日(日)

世界的に注目を集めている日本の現代美術家・高松次郎の大規模な回顧展が、国立国際美術館で開催されます。

高松は1960年代から制作活動を開始。人間の視覚と現実の認識差に注目し、さまざまな素材や表現を駆使して多くのシリーズ作品を展開し、日本の前衛芸術を代表する作家として国際的に名を知られました。高松は1998年に62歳の若さで亡くなりましたが、近年さまざまな角度から研究が行われ、国内各地の美術館で回顧展が続けて開催されるなど、再び評価が高まっています。

今回の展覧会では、国立国際美術館が所蔵している代表作のひとつ「影」をはじめ、「点」「遠近法」「単体」「複合体」「平面上の空間」「形」といった、高松の初期から晩年までの主要な絵画・版画・立体のシリーズ作品約90点が登場。そのほか、彼の関心事やその変化を今に伝えるドローイング約280点、彼が装丁・挿絵を手がけた書籍や雑誌・絵本など約40点、そして初公開となる記録写真約40点が展示されます。なかには「手の影」など、記録のみでしか存在が知られていなかった作品も登場します。
展覧会では、作品を時間軸にそって並べ、高松次郎という作家の制作活動の変化や広がりをほぼ1年ごとの推移としてたどる構成で紹介されます。
また、高松が生前使用していたアトリエの一部が彼の旧宅から展示室内へ移築。作品とあわせて、作家の活動場所も垣間見ることができます。

高松次郎という一人の作家がどのように生き、考え、作品を生み出していったのか、その人生そのものに触れることができる展覧会です。

高松次郎《大理石の単体》1971 年 大理石 国立国際美術館蔵 (c)The Estate of Jiro Takamatsu, Courtesy of Yumiko Chiba Associates 撮影:山本糺
高松次郎《影》1977年 アクリル、カンヴァス 国立国際美術館蔵 (c)The Estate of Jiro Takamatsu, Courtesy of Yumiko Chiba Associates 撮影:上野則宏
高松次郎《形/原始 No.1385》1996年 油彩、カンヴァス 国立国際美術館蔵 (c)The Estate of Jiro Takamatsu, Courtesy of Yumiko Chiba Associates 撮影:福永一夫

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京都国立近代美術館 神宮丸太町駅・地下鉄 東山駅

ポスターにみる ミュージカル映画の世界 2015年6月6日(土)~8月16日(日)

京都国立近代美術館では、20世紀を代表する大衆娯楽・ミュージカル映画のポスターコレクション展が開催されます。

20世紀、音声映画の普及により、アメリカ・ハリウッドではブロードウェイでの舞台作品を映像化したミュージカル映画が発展しました。華麗なダンスと印象的なメロディー、そしてステージの息吹を贅沢に映像化したその表現は、世界の映画史に大きな影響を与えました。
東京国立近代美術館フィルムセンターとの協力で行われる今回の展覧会では、当時のハリウッドを代表する映画会社のひとつ、RKO社が戦前に製作したミュージカル作品をはじめ、1950年代に黄金期を迎えたMGM社の作品、そして1960年代以降の大作などを中心に、イラストレーター、デザイナーとして活躍する和田誠氏とミュージカル映画の名コレクターである大山恭彦氏のコレクションから選りすぐった作品54点が紹介されます。
タップの名手フレッド・アステア主演の「バンド・ワゴン」(1953年)や「足ながおじさん」(1955年)、ミュージカル映画黄金期を支えたジーン・ケリーの「巴里のアメリカ人」(1951年)や「雨に唄えば」(1952年)、そしてオードリー・ヘップバーンが珍しく肉声の歌を披露した「パリの恋人」(1957年)など、現在もよく知られている名作のポスターも多数登場します。

当時の映画ポスターは、アメリカン・グラフィックの王道ともいえる明朗快活な表現が特徴で、作品の世界観をより魅力的に表現しています。映画好きな方はもちろん、デザインに興味のある方も楽しめる内容の展覧会です。

《巴里のアメリカ人》1951年(日本公開52年) 監督:ヴィンセント・ミネリ 主演:ジーン・ケリー、レスリー・キャロン 和田誠氏蔵
《足ながおじさん》1955年(日本公開同年) 監督:ジーン・ネグレスコ 主演:フレッド・アステア、レスリー・キャロン 和田誠氏蔵
《パリの恋人》1957年(日本公開同年) 監督:スタンリー・ドーネン 主演:オードリー・ヘップバーン、フレッド・アステア 和田誠氏蔵

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京都国立近代美術館 神宮丸太町駅・地下鉄 東山駅

ユネスコ無形文化遺産登録記念 北大路魯山人の美 和食の天才 2015年6月19日(金)~8月16日(日)

和食のユネスコ無形文化遺産登録を記念し、多彩なジャンルで活躍した芸術家・北大路魯山人の世界観を紹介する展覧会が、京都国立近代美術館で開催されます。

芸術家であると同時に美食家としても知られる魯山人は、大正・昭和初期に会員制サロン「美食倶楽部」や高級料亭「星岡茶寮」を設立。自ら厨房に立って腕を振るい、独自のもてなしの世界を築きました。

そして、“器は料理の着物”とし、器と料理の関係に理想の美を見出した彼は、自らが理想とする食器を求めて陶芸にも取り組み、多くの作品を生み出しました。伊万里焼などの古陶磁に学びながらも、大胆さや遊び心をあわせ持つ魯山人の器は、現在も料理人や美食を求める人々を魅了し続けます。

展覧会では、「色絵金彩椿文鉢(いろえきんさいつばきもんばち)」「織部桶鉢(おりべおけはち)」などの代表的な器をはじめ、絵画や漆芸、書作品、そして料理や献立に関して述べた著書など、魯山人が取り組んださまざまな作品や仕事が紹介されます。

また、京都の有名料亭の協力により現代写真家が新しい視点で撮影した写真・映像による空間全体を使った作品や、魯山人が考える理想の料理をバーチャル体験できる特設カウンターも登場。会期中にはトークイベント「京料理と魯山人」も予定されています。

魯山人が追い求めた器と料理が織り成す美の世界を、さまざまなアプローチで体感できる展覧会です。

色絵金彩椿文鉢 1955年 京都国立近代美術館
織部桶鉢 1925-1954年 世田谷美術館
蓋付織部四方角鉢(瓢亭・くずやにて) 撮影 上田義彦

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展覧会スケジュール2015年6月~8月

 下記の展覧会名をクリックすると展覧会の詳細情報へ移動します。

  • ルーヴル美術館展 日常を描く—風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄 ● 2015年6月16日(火)~9月27日(日)● 京都市美術館
  • ポスターにみる ミュージカル映画の世界 ● 2015年6月6日(土)~8月16日(日) ● 京都国立近代美術館
  • ユネスコ無形文化遺産登録記念 北大路魯山人の美 和食の天才 ● 2015年6月19日(金)~8月16日(日) ● 京都国立近代美術館
  • 徳川家康没後400年記念 特別展 大 関ヶ原展 ● 2015年6月2日(火)~7月26日(日)● 京都文化博物館
  • 知られざる中国〈連環画 (れんかんが)〉 ~これも「マンガ」?~ ● 2015年4月25日(土)~7月5日(日) ● 京都国際マンガミュージアム
  • 特別企画展 道頓堀四百年記念 初世中村鴈治郎 -上方歌舞伎の巨星- ● 2015年7月1日(水)~8月23日(日) ● 大阪歴史博物館
  • 高松次郎 制作の軌跡 ● 2015年4月7日(火)~7月5日(日) ● 国立国際美術館

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