京阪沿線 Art Collection

京阪沿線で開催される、注目の展覧会をご紹介します。今度の休日は、京阪電車で美術館・博物館にでかけてみませんか。

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バルトロメ・エステバン・ムリーリョ《物乞いの少年(蚤をとる少年)》1647-48年頃 Photo (c) RMN-Grand Palais (musee du Louvre) / Stephane Marechalle / distributed by AMF - DNPartcom

ニコラ・レニエ《女占い師》1626年頃 Photo (c) RMN-Grand Palais (musee du Louvre) / Adrien Didierjean / distributed by AMF - DNPartcom

ヨハネス・フェルメール《天文学者》1668年 Photo (c) RMN-Grand Palais (musee du Louvre) / Rene-Gabriel Ojeda / distributed by AMF - DNPartcom

ジャン・シメオン・シャルダン《猿の画家》1739-40年頃 Photo (c) RMN-Grand Palais (musee du Louvre) / Rene-Gabriel Ojeda / distributed by AMF - DNPartcom

京都市美術館 神宮丸太町駅・地下鉄 東山駅 ルーヴル美術館展 日常を描く—風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄 2015年6月16日(火)~9月27日(日)

京都市美術館にて、5年ぶりとなるルーヴル美術館展が開催されます。今回のテーマは「風俗画」。ルーヴル美術館の膨大なコレクションから厳選した約80点の作品が一挙公開されます。

展示作品には、17世紀オランダを代表する画家・フェルメールをはじめ、イタリア、ヴェネツィア派を主導した巨匠ティツィアーノ、レンブラント、ルーベンス、ムリーリョ、ブーシェ、ドラクロワ、ミレーなど、16世紀初頭から19世紀半ばまでのヨーロッパ各国を代表する巨匠たちの名画がそろいます。時代や地域を横断した豪華ラインナップの実現は、ルーヴル美術館ならでは。
なかでも、フェルメールの傑作「天文学者」は待望の初来日。ルーヴル美術館所蔵のフェルメール作品は、2009年に来日した「レースを編む女」とこの作品の2点のみで、館外での展示は極めてまれです。今回の展覧会は、貴重なフェルメール作品を日本で楽しめるまたとない機会です。
この他にも、古代エジプトの陶片やギリシャ陶器など、ヨーロッパにおける風俗画の起源となった作品もあわせて紹介されます。

農民や労働者たちの暮らしぶりや、男女の恋愛模様、家庭生活など、当時の人々の日常が生き生きと描かれた風俗画。その多彩な魅力を堪能できる展覧会です。

展覧会にあわせ、7月1日から31日まで、くずはモール南館 ヒカリノモール1階に、「サモトラケのニケ」のレプリカ像を設置。
作品を実物大の大きさで体感することができます。
京都市美術館には、ぜひ京阪電車でおでかけください。

企画担当者からのひとこと

京都市美術館でのルーヴル美術館展は、シリーズ展として毎回テーマを変えて開催しています。2005年・2006年・2009年に続き4回目となる今回は、「風俗画」というジャンルを取り上げます。

人々の日常生活を描いた風俗画は、日本では昔からよく描かれてきましたが、西洋でも古代ギリシャの時代から描かれてきたものです。しかし、はっきりとジャンルとして確立したのは18~19世紀になってからと、かなり後のことでした。というのも、西洋では内容によって絵画がランク付けされており、神話画や宗教画に比べると風俗画は取るに足らないものとされていました。そのため、風俗画自体の研究もあまり進まず、ヨーロッパ全体を通しての総合的な風俗画の展覧会というのもこれまであまり行われてきませんでした。
今回の展覧会は、そんな西洋の風俗画をルーヴル美術館の充実したコレクションを通して国や時代を問わず幅広く概観できる展覧会となっています。
展示品は、西洋の風俗画の起源である古代ギリシャ、エジプトの出土品からはじまり、労働や日常生活、恋愛、女性の姿や画家自身まで、描かれた内容ごとにグループ分けされています。全体を通して西洋における風俗画の成り立ちとその魅力、読み解き方をわかりやすく学ぶことができます。

展示品としては、やはりフェルメールの「天文学者」は見どころのひとつです。フェルメールには珍しい男性を描いた作品で、第二次世界大戦中にはナチス・ドイツに略奪され、1983年にルーヴルに所蔵されたというエピソードでも知られています。この作品に描かれている天球儀や計測器具などは実際に存在しています。男性が着ているガウンも日本から伝わった着物を模したもので、オランダの知識人や上流階級の間で当時流行したファッションです。当時の文化や背景を知ることができることは風俗画の魅力のひとつ。フェルメールらしい美しい光と影の描写はもちろん、描かれているものにも注目してみてください。

また、西洋の風俗画は必ずしもありのままの現実を描いているわけではなく、時代の違うモチーフが描かれていたり、神話や聖書のモチーフを日常生活に置き換えていたり、絵の中に道徳や教訓めいた深い意味が込められていたりと、さまざまなパターンがあります。
例えば、ニコラ・レニエの「女占い師」は占い師に客の女性が手相を見てもらっていますが、よく見ると背後から別の女性が財布を盗もうとしています。そして、その背後から男が占い師の鶏を盗もうとしているのです。油断大敵といった意味が読み取れます。
シャルダンの「猿の画家」は、貴族風に着飾った猿が絵を描いていますが、猿は“人の真似をする”という意味があり、自然をまねて絵を描く画家の姿を重ねています。一方で、“真似をするだけで創造性がない”ことを暗示し、「当時の画壇を皮肉っている」という指摘もあります。このように、絵に隠されたメッセージを読み解くことも、風俗画の楽しみです。

他にも、当時の情勢を真摯に見つめて描かれたムリーリョの「物乞いの少年」や、モデルを務めた妻を異国の女性に置き換えて描いたブーシェの「オダリスク」など、有名作品が多数登場します。ぜひじっくりとご覧ください。

西洋の風俗画は、神話画や宗教画に比べ長く脇役扱いをされてきました。しかし、その表現は大変自由でバラエティに富んでいます。何より画家自身が肩の力を抜き楽しんで描いていることが伝わってくる作品を多く見ることができます。ぜひ人々の生き生きとした姿を、名画の数々を通して味わっていただきたいと思います。

(京都市美術館 学芸員 後藤結美子さん)

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《ゴルコンダ》1953年 油彩/カンヴァス 80×100.3cm  メニル・コレクション The Menil Collection, Houston Photo: (c) Rick Gardner, Houston (c) Charly Herscovici / ADAGP, Paris, 2015

《空の鳥》 1966年 油彩/カンヴァス 68.5×48cm ヒラリー&ウィルバー・ロス蔵 Hilary & Wilbur Ross (c) Charly Herscovici / ADAGP, Paris, 2015(c) Photothèque R. Magritte / BI, ADAGP, Paris / DNPartcom, 2015

《白紙委任状》 1965年 油彩/カンヴァス 81.3×65.1cm ワシントン・ナショナル・ギャラリー National Gallery of Art, Washington, Collection of Mr. and Mrs. Paul Mellon, 1985.64.24 (c) Charly Herscovici / ADAGP, Paris, 2015

京都市美術館 神宮丸太町駅・地下鉄 東山駅 マグリット展 2015年7月11日(土)~10月12日(祝・月)

日本でも高い人気を誇る芸術家のひとり、ルネ・マグリットの回顧展が、京都市美術館にて開催されます。

今回の展覧会は、2009年にマグリットの故郷であるベルギー・ブリュッセルに開館した「マグリット美術館」の全面協力によって開催されるものであり、日本では13年ぶりとなります。ベルギーや日本をはじめ世界10カ国以上の美術館やコレクターから集まった約130点の作品が展示されます。

なかでも、最も有名な作品のひとつ「ピレネーの城」(1959)は京都展のみで公開。“海上に浮かぶ巨大な岩とその上に築かれた天空の城”という風景が印象的な作品です。この他にも、海上を飛ぶ青空模様の鳥を描いた「空の鳥」(1966)や山高帽の男を雨のように配した「ゴルコンダ」(1953)など、マグリットの生涯における代表作が勢ぞろいします。

日常にありふれたモチーフを自在に組み合わせ、言葉やイメージ、時間や重力といった、人の思考や行動の“枠”を飛び越えてしまうマグリットの独特の表現は、現代美術やデザインに関しても大きな影響を与えています。この機会に、摩訶不思議なマグリット・ワールドを体験してみてはいかがでしょうか。

企画担当者からのひとこと

現代社会では、「こうであるべき」「ああでなければならない」と、既存のシステムや常識にとらわれすぎていて、新しいことに挑戦しにくい閉塞感が漂っているように思います。だからこそ今、マグリットの自由さや普遍性に富んだ作品をご覧いただく価値があるのではと感じています。

マグリットの作品は、絵のなかに明確な主張や教訓めいたことが含まれているわけではありません。「ゴルコンダ」には黒服に山高帽姿の男性像がちりばめられていますが、みな無表情で無個性です。ひとりだけ奇異な姿になっているとか、特徴付けや小細工はしていません。彼らは作者であるマグリット自身でもあり、鑑賞者の分身でもある。解釈は見る人の感覚に任せられています。
他の作品においても、マグリットは特定の場所や人物ではなく、自然や天候などの普遍的なもの、日常生活で目にする身近なものを題材としています。だからこそ、どんなに時代や社会構造が変わっても、謎や不思議さを人々の心に感じさせ続けるのです。

マグリット作品の大きな特徴としてもうひとつあげられるのは、モチーフの使い方です。マグリットは木の葉を木に見立てたり、あるいは葉脈だけを抽出して枝のように描いてみたりと、モチーフを多彩に変化、組み合わせることで大きくイメージを膨らませていきます。

また、マグリットは人間が自然に常識として捉えているものや人の手では操作や変化のしようがないものに対し、「人がどれだけ想像力を働かせられるのか」ということに、作品を通じて挑戦し続けています。
例えば「光の帝国」では、人の手が及ばない“時間”に対し、空は昼、町並は夜という組み合わせで描き、絵のなかで逆転させて見せています。「ピレネーの城」では巨大な岩城を宙に浮かせることで“重力”の概念を覆しました。
現実ではできないことでも、イメージの世界では自由です。マグリットは、自然や日常で目にするものを自由自在に組み合わせることで、常識や概念の枠を飛び越えた新しい美術を生み出しています。

昨今、イノベーションという言葉が飛び交っていますが、これは既存のものを組み合わせることで新しいものを生み出す“再創造”という意味をもっています。まさに、先にお話したマグリットが作品のなかで行っていることそのものです。企業や社会のなかで求められているものの答えが、マグリットの作品にはあります。
今回の展覧会は、若い方はもちろんですが、ぜひ社会人の方にもご覧いただきたいと思っています。特に、何か限界にぶつかって悩んでいる人、仕事のあり方に悩んでいる人には、マグリットの作品は訴えてくるものや感じられるものがあるはずです。

(京都市美術館 学芸課長 尾﨑眞人さん)

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国立国際美術館 渡辺橋駅・中之島駅

他人の時間 TIME OF OTHERS 2015年7月25日(土)~9月23日(祝・水)

日本・シンガポール・オーストラリアの3カ国の美術館・文化機関の共同主催による展覧会「他人の時間」が、国立国際美術館で開催されます。

キーワードは展覧会のタイトルにもある「他人」。遠く離れた国の人とも繋がりを感じられるようになったと同時に、異なる文化や価値観から衝突も起き、他人と向き合う必要を迫られる機会が多くなっている現代。展示作品は、そんな現代において、他人の時間に向き合う手がかりとなることをコンセプトに選ばれています。

展覧会は世界4会場を巡回しますが、今回の大阪展が最大規模での展示となります。
出展するアーティストは、アジア・オセアニア地域の若手アーティストが中心。日本をはじめ韓国やベトナム、オーストラリア、サウジアラビアなど世界13カ国から集まった20名による作品が登場します。
なかでも、大阪展から新たに加わったヒーメン・チョン、キム・ボム、加藤翼の作品は、日本初公開となるものも含まれています。
また、会期中には音楽などを素材にしたインスタレーション作品を展開している大阪出身のアーティスト・mamoruによる1日限定の新作パフォーマンスも行われます。

日本をふくめたアジア・オセアニア地域から生まれた新しい美術の流れを通して、人と人とのつながりを考える展覧会です。

ヒーメン・チョン《カレンダー(2020‐2096)》2004‐2010 年 作家蔵 (c)Asian Art Museum, San Francisco Courtesy of the artist and Wilkinson Gallery
加藤翼《言葉が通じない》2014 年 作家蔵
キム・ボム《海がないと教えられた船》2010 年 作家蔵

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堂島リバーフォーラム 渡辺橋駅・中之島駅

堂島リバービエンナーレ2015 “Take Me To The River”同時代性の潮流 2015年7月25日(土)~8月30日(日)

堂島リバーフォーラムにて、国際現代美術イベント「堂島リバービエンナーレ」が開催されます。タイトルの「Take Me To the River」は、会場前を流れる「堂島川」を現代における時間や情報の流れに例え、そこに起こる変容や互いの交換を探ることをコンセプトに名づけられました。

4回目の開催となる今回は、イギリスから招かれた国際的なキュレーター、トム・トレバーがアーティスティック・ディレクターとして就任。彼の企画のもと、世界各国から集まった15組のアーティストによる平面や立体、映像、空間芸術など、様々なジャンルの作品が出展されます。

参加アーティストは世界から注目を集める話題の作家ぞろい。
現在イタリアのベネチアで開催中のヴェネツィア・ビエンナーレでドイツ館の代表作家を務めているヒト・スタヤルや、1967年の結成以降、現在も活動を続けている日本現代美術のアーティストグループ「プレイ」などが登場します。
音のデータを映像などさまざまな形で具現化させる手法を用いて、国際的に高い評価を受ける池田良司も参加。約22m×11mサイズという関西での展示では最大の空間インスタレーションを展開します。

世界の現代美術が同じ時間・空間で出会うことで生まれる変化や新しい流れを、会場で体験してみてはいかがでしょうか。

作品名: Liquidity Inc. 制作年: 2014 クレジット:Image CC 4.0 Hito Steyerl Courtesy of the Artist and Andrew Kreps Gallery, New York
アーティスト名:Superflex タイトル:Flooded McDonalds 制作年:2008 Photo by Superflex
作品名:IE: THE PLAY HAVE A HOUSE 制作年:1972年 クレジット:(c)PLAY
アーティスト名:池田亮司 作品タイトル:data.tecture [5SXGA+ version] , audiovisual installation 制作年:2012 Photo by Marcos Morilla, courtesy of LABoral Centro de Arte y Creación Industrial (c) Ryoji Ikeda

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大阪文化館・天保山 淀屋橋駅のりかえ地下鉄大阪港

連載完結記念 岸本斉史 NARUTO-ナルト-展 2015年7月18日(土)~2015年9月27日(日)

1999年から2014年まで15年に渡り『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載された大人気漫画『NARUTO-ナルト-』。その完結を記念した展覧会が、東京に続き大阪で開催されます。

『NARUTO-ナルト-』は、忍の里に生まれた落ちこぼれ少年・ナルトが、里一番の忍者を目指し、数々の試練を乗り越えながら仲間と共に成長していく姿を描いた物語です。コミックスは世界累計2億部を突破するなど、海外でも高い人気を博しています。

会場には、「終末の谷」・「火影岩」などの物語の名シーンが立体造形で再現され、キャラクターのフィギュアも各所に登場。まるで作品のなかに入り込んだような感覚が楽しめます。
原画展コーナーでは、大阪展から新たに追加される作品を含め、150点以上の貴重な原画を一挙公開。第一話・最終話の原稿が丸ごと展示されるほか、短期集中連載の『NARUTO-ナルト-外伝~七代目火影と緋色の花つ月~』や、特別描き下ろしイラストも多数展示されます。
この他にも、幅約10メートルの巨大スクリーンを使ったスペシャル映像の上映、作者・岸本斉史が作品の構想を練っていた図書館のデスクを再現した展示などもあり、『NARUTO-ナルト-』の世界とその魅力を様々な角度から体感できます。

また、来場者特典として描き下ろし漫画も収録された小冊子のプレゼントも実施。会場でしか味わえない要素が盛りだくさんの展覧会です。

(c)岸本斉史 スコット/集英社
(c)岸本斉史 スコット/集英社
(c)岸本斉史 スコット/集英社 ※東京会場のものです

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グランフロント大阪 北館 ナレッジキャピタル イベントラボ 京橋駅のりかえ JR 大阪駅

特別展 ドラゴンボールで科学する! 2015年7月18日(土)~8月31日(月)

「ドラゴンボール」は、連載から30年以上を経た今でも、大人から子どもまで世代を問わず人気を集めています。「ドラゴンボールで科学する!」は、作品のなかで描かれるアイテムや現象をテーマに楽しく学ぶ、変わった切り口を持つ展覧会です。

会場の設定は、作品にも登場する「カプセルコーポレーション」の特設ラボ「先端科学研究所」。心の状態を脳波で測定して動かすことができる「筋斗雲シミュレーター」、悟空に教わりながら必殺技“かめはめ波”の疑似体験ができる「かめはめ波シミュレーター」、界王星からの悟空の声が「テレパシー」として体験できるブースなど、楽しみながら科学の世界に触れられる展示が行われます。

このほかにも、作品と関連した最先端の科学トピックスについて紹介するコーナーも設置。「ドラゴンボール」には、永遠の命を願うキャラクターが登場するほか、神様に願うことで仲間を復活させるような、“生命”に関係する場面も見られます。
そこで、展覧会では生命に関する研究のひとつとして、ノーベル化学賞受賞者である京都大学・山中伸弥教授が監修する“細胞の若返り”と“iPS細胞”についてのパネル展示や教授からのメッセージ紹介も行われます。

一見難しそうに感じる科学の世界を、アニメの世界を通して楽しく体験できるユニークな展覧会です。

(c)B/S・F・T
界王星からの声を聴いてみよう!
筋斗雲に乗ってみよう!
「かめはめ波」を撃ってみよう!

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大阪歴史博物館 天満橋駅・地下鉄 谷町四丁目駅

特別企画展 道頓堀四百年記念 初世中村鴈治郎 -上方歌舞伎の巨星- 2015年7月1日(水)~8月23日(日)

大阪歴史博物館では、上方歌舞伎の第一人者・初世中村鴈治郎(なかむら・がんじろう)に注目した展覧会が開催されます。今年は初世鴈治郎の没後80年にあたるほか、1月には四代目の襲名披露も行われ、改めて「中村鴈治郎」の名が注目を集めています。

初世中村鴈治郎は、万延元年(1860)に三代目中村翫雀(かんじゃく)の子として大阪に生まれ、明治11年(1878)に父の後を継ぎ、歌舞伎俳優として頭角を現します。
上方の歌舞伎は、江戸歌舞伎に比べ、柔らかで優美な「和事(わごと)」と呼ばれる演技が好まれました。初世鴈治郎はその名手として絶大な人気を博し、昭和10年(1935)に亡くなるまで大阪の人々に深く愛されました。

今回の展覧会では、初世鴈治郎の芸や人となりをさまざまな資料を通じて紹介。実際に用いられた舞台衣装や小道具、写真、番付、そして「心中天網島(しんじゅうてんのあみじま)」河庄(かわしょう)の段に登場する紙屋治兵衛(かみやじへえ)や「廓文章(くるわぶんしょう)」の藤屋伊左衛門(ふじやいざえもん)といった初世鴈治郎の当たり役など、出演演目を描いた錦絵が展示されるほか、鴈治郎自身が描いた絵画も展示されます。
また、鴈治郎が生前活躍した劇場があり、今年で開削400年を迎える道頓堀の歴史や大阪の世相を振り返る関連展示もあわせて行われます。

大阪ゆかりの名優の生涯を通して、上方の芸能文化、そして演芸の町としての大阪の歴史や雰囲気を味わえる展覧会です。

化粧前 明治時代 大阪歴史博物館蔵(四代目坂田藤十郎氏寄贈)
二世貞信 佳人の花広告 明治31年(1898) 大阪歴史博物館蔵(今中富之助氏寄贈)
山口草平 河庄の図 昭和11年(1936) 大阪歴史博物館蔵(今中富之助氏寄贈)

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京都国立近代美術館 神宮丸太町駅・地下鉄 東山駅

ポスターにみる ミュージカル映画の世界 2015年6月6日(土)~8月16日(日)

京都国立近代美術館では、20世紀を代表する大衆娯楽・ミュージカル映画のポスターコレクション展が開催されます。

20世紀、音声映画の普及により、アメリカ・ハリウッドではブロードウェイでの舞台作品を映像化したミュージカル映画が発展しました。華麗なダンスと印象的なメロディー、そしてステージの息吹を贅沢に映像化したその表現は、世界の映画史に大きな影響を与えました。
東京国立近代美術館フィルムセンターとの協力で行われる今回の展覧会では、当時のハリウッドを代表する映画会社のひとつ、RKO社が戦前に製作したミュージカル作品をはじめ、1950年代に黄金期を迎えたMGM社の作品、そして1960年代以降の大作などを中心に、イラストレーター、デザイナーとして活躍する和田誠氏とミュージカル映画の名コレクターである大山恭彦氏のコレクションから選りすぐった作品54点が紹介されます。
タップの名手フレッド・アステア主演の「バンド・ワゴン」(1953年)や「足ながおじさん」(1955年)、ミュージカル映画黄金期を支えたジーン・ケリーの「巴里のアメリカ人」(1951年)や「雨に唄えば」(1952年)、そしてオードリー・ヘップバーンが珍しく肉声の歌を披露した「パリの恋人」(1957年)など、現在もよく知られている名作のポスターも多数登場します。

当時の映画ポスターは、アメリカン・グラフィックの王道ともいえる明朗快活な表現が特徴で、作品の世界観をより魅力的に表現しています。映画好きな方はもちろん、デザインに興味のある方も楽しめる内容の展覧会です。

《巴里のアメリカ人》1951年(日本公開52年) 監督:ヴィンセント・ミネリ 主演:ジーン・ケリー、レスリー・キャロン 和田誠氏蔵
《足ながおじさん》1955年(日本公開同年) 監督:ジーン・ネグレスコ 主演:フレッド・アステア、レスリー・キャロン 和田誠氏蔵
《パリの恋人》1957年(日本公開同年) 監督:スタンリー・ドーネン 主演:オードリー・ヘップバーン、フレッド・アステア 和田誠氏蔵

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京都国立近代美術館 神宮丸太町駅・地下鉄 東山駅

ユネスコ無形文化遺産登録記念 北大路魯山人の美 和食の天才 2015年6月19日(金)~8月16日(日)

和食のユネスコ無形文化遺産登録を記念し、多彩なジャンルで活躍した芸術家・北大路魯山人の世界観を紹介する展覧会が、京都国立近代美術館で開催されます。

芸術家であると同時に美食家としても知られる魯山人は、大正・昭和初期に会員制サロン「美食倶楽部」や高級料亭「星岡茶寮」を設立。自ら厨房に立って腕を振るい、独自のもてなしの世界を築きました。

そして、“器は料理の着物”とし、器と料理の関係に理想の美を見出した彼は、自らが理想とする食器を求めて陶芸にも取り組み、多くの作品を生み出しました。伊万里焼などの古陶磁に学びながらも、大胆さや遊び心をあわせ持つ魯山人の器は、現在も料理人や美食を求める人々を魅了し続けます。

展覧会では、「色絵金彩椿文鉢(いろえきんさいつばきもんばち)」「織部桶鉢(おりべおけはち)」などの代表的な器をはじめ、絵画や漆芸、書作品、そして料理や献立に関して述べた著書など、魯山人が取り組んださまざまな作品や仕事が紹介されます。

また、京都の有名料亭の協力により現代写真家が新しい視点で撮影した写真・映像による空間全体を使った作品や、魯山人が考える理想の料理をバーチャル体験できる特設カウンターも登場。会期中にはトークイベント「京料理と魯山人」も予定されています。

魯山人が追い求めた器と料理が織り成す美の世界を、さまざまなアプローチで体感できる展覧会です。

色絵金彩椿文鉢 1955年 京都国立近代美術館
織部桶鉢 1925-1954年 世田谷美術館
蓋付織部四方角鉢(瓢亭・くずやにて) 撮影 上田義彦

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展覧会スケジュール2015年7月~9月

 下記の展覧会名をクリックすると展覧会の詳細情報へ移動します。

  • マグリット展 ● 2015年7月11日(土)~10月12日(祝・月) ● 京都市美術館
  • ルーヴル美術館展 日常を描く—風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄 ● 2015年6月16日(火)~9月27日(日)● 京都市美術館
  • ポスターにみる ミュージカル映画の世界 ● 2015年6月6日(土)~8月16日(日) ● 京都国立近代美術館
  • ユネスコ無形文化遺産登録記念 北大路魯山人の美 和食の天才 ● 2015年6月19日(金)~8月16日(日) ● 京都国立近代美術館
  • 他人の時間 TIME OF OTHERS ● 2015年7月25日(土)~9月23日(祝・水) ● 国立国際美術館
  • 堂島リバービエンナーレ2015 “Take Me To The River”同時代性の潮流 ● 2015年7月25日(土)~8月30日(日) ● 堂島リバーフォーラム
  • 連載完結記念 岸本斉史 NARUTO-ナルト-展 ● 2015年7月18日(土)~2015年9月27日(日) ● 大阪文化館・天保山
  • 特別展 ドラゴンボールで科学する! ● 2015年7月18日(土)~8月31日(月) ● グランフロント大阪 北館 ナレッジキャピタル イベントラボ
  • 特別企画展 道頓堀四百年記念 初世中村鴈治郎 -上方歌舞伎の巨星- ● 2015年7月1日(水)~8月23日(日) ● 大阪歴史博物館

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