京阪沿線 Art Collection

京阪沿線で開催される、注目の展覧会をご紹介します。今度の休日は、京阪電車で美術館・博物館にでかけてみませんか。

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バルトロメ・エステバン・ムリーリョ《物乞いの少年(蚤をとる少年)》1647-48年頃 Photo (c) RMN-Grand Palais (musee du Louvre) / Stephane Marechalle / distributed by AMF - DNPartcom

ニコラ・レニエ《女占い師》1626年頃 Photo (c) RMN-Grand Palais (musee du Louvre) / Adrien Didierjean / distributed by AMF - DNPartcom

ヨハネス・フェルメール《天文学者》1668年 Photo (c) RMN-Grand Palais (musee du Louvre) / Rene-Gabriel Ojeda / distributed by AMF - DNPartcom

ジャン・シメオン・シャルダン《猿の画家》1739-40年頃 Photo (c) RMN-Grand Palais (musee du Louvre) / Rene-Gabriel Ojeda / distributed by AMF - DNPartcom

京都市美術館 神宮丸太町駅・地下鉄 東山駅 ルーヴル美術館展 日常を描く—風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄 2015年6月16日(火)~9月27日(日)

京都市美術館にて、5年ぶりとなるルーヴル美術館展が開催されます。今回のテーマは「風俗画」。ルーヴル美術館の膨大なコレクションから厳選した約80点の作品が一挙公開されます。

展示作品には、17世紀オランダを代表する画家・フェルメールをはじめ、イタリア、ヴェネツィア派を主導した巨匠ティツィアーノ、レンブラント、ルーベンス、ムリーリョ、ブーシェ、ドラクロワ、ミレーなど、16世紀初頭から19世紀半ばまでのヨーロッパ各国を代表する巨匠たちの名画がそろいます。時代や地域を横断した豪華ラインナップの実現は、ルーヴル美術館ならでは。
なかでも、フェルメールの傑作「天文学者」は待望の初来日。ルーヴル美術館所蔵のフェルメール作品は、2009年に来日した「レースを編む女」とこの作品の2点のみで、館外での展示は極めてまれです。今回の展覧会は、貴重なフェルメール作品を日本で楽しめるまたとない機会です。
この他にも、古代エジプトの陶片やギリシャ陶器など、ヨーロッパにおける風俗画の起源となった作品もあわせて紹介されます。

農民や労働者たちの暮らしぶりや、男女の恋愛模様、家庭生活など、当時の人々の日常が生き生きと描かれた風俗画。その多彩な魅力を堪能できる展覧会です。

展覧会にあわせ、6月3日から30日まで、京阪電車・京橋駅構内、中央改札口付近に、「サモトラケのニケ」のレプリカ像を設置。
作品を実物大の大きさで体感することができます。
京都市美術館には、ぜひ京阪電車でおでかけください。

企画担当者からのひとこと

京都市美術館でのルーヴル美術館展は、シリーズ展として毎回テーマを変えて開催しています。2005年・2006年・2009年に続き4回目となる今回は、「風俗画」というジャンルを取り上げます。

人々の日常生活を描いた風俗画は、日本では昔からよく描かれてきましたが、西洋でも古代ギリシャの時代から描かれてきたものです。しかし、はっきりとジャンルとして確立したのは18~19世紀になってからと、かなり後のことでした。というのも、西洋では内容によって絵画がランク付けされており、神話画や宗教画に比べると風俗画は取るに足らないものとされていました。そのため、風俗画自体の研究もあまり進まず、ヨーロッパ全体を通しての総合的な風俗画の展覧会というのもこれまであまり行われてきませんでした。
今回の展覧会は、そんな西洋の風俗画をルーヴル美術館の充実したコレクションを通して国や時代を問わず幅広く概観できる展覧会となっています。
展示品は、西洋の風俗画の起源である古代ギリシャ、エジプトの出土品からはじまり、労働や日常生活、恋愛、女性の姿や画家自身まで、描かれた内容ごとにグループ分けされています。全体を通して西洋における風俗画の成り立ちとその魅力、読み解き方をわかりやすく学ぶことができます。

展示品としては、やはりフェルメールの「天文学者」は見どころのひとつです。フェルメールには珍しい男性を描いた作品で、第二次世界大戦中にはナチス・ドイツに略奪され、1983年にルーヴルに所蔵されたというエピソードでも知られています。この作品に描かれている天球儀や計測器具などは実際に存在しています。男性が着ているガウンも日本から伝わった着物を模したもので、オランダの知識人や上流階級の間で当時流行したファッションです。当時の文化や背景を知ることができることは風俗画の魅力のひとつ。フェルメールらしい美しい光と影の描写はもちろん、描かれているものにも注目してみてください。

また、西洋の風俗画は必ずしもありのままの現実を描いているわけではなく、時代の違うモチーフが描かれていたり、神話や聖書のモチーフを日常生活に置き換えていたり、絵の中に道徳や教訓めいた深い意味が込められていたりと、さまざまなパターンがあります。
例えば、ニコラ・レニエの「女占い師」は占い師に客の女性が手相を見てもらっていますが、よく見ると背後から別の女性が財布を盗もうとしています。そして、その背後から男が占い師の鶏を盗もうとしているのです。油断大敵といった意味が読み取れます。
シャルダンの「猿の画家」は、貴族風に着飾った猿が絵を描いていますが、猿は“人の真似をする”という意味があり、自然をまねて絵を描く画家の姿を重ねています。一方で、“真似をするだけで創造性がない”ことを暗示し、「当時の画壇を皮肉っている」という指摘もあります。このように、絵に隠されたメッセージを読み解くことも、風俗画の楽しみです。

他にも、当時の情勢を真摯に見つめて描かれたムリーリョの「物乞いの少年」や、モデルを務めた妻を異国の女性に置き換えて描いたブーシェの「オダリスク」など、有名作品が多数登場します。ぜひじっくりとご覧ください。

西洋の風俗画は、神話画や宗教画に比べ長く脇役扱いをされてきました。しかし、その表現は大変自由でバラエティに富んでいます。何より画家自身が肩の力を抜き楽しんで描いていることが伝わってくる作品を多く見ることができます。ぜひ人々の生き生きとした姿を、名画の数々を通して味わっていただきたいと思います。

(京都市美術館 学芸員 後藤結美子さん)

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マーク・クイン 《ミニチュアのヴィーナス》 2008年 ヤゲオ財団蔵 (c)Marc Quinn

サンユウ(常玉) 《六頭の馬》1930年代 ヤゲオ財団蔵

京都国立近代美術館 神宮丸太町駅・地下鉄 東山駅 現代美術のハードコアはじつは世界の宝である展 ヤゲオ財団コレクションより 2015年3月31日(火)~ 5月31日(日)

京都国立近代美術館では、台湾出身の世界的な現代美術コレクターであるピエール・チェン氏が四半世紀にわたり収集した現代美術コレクションの展覧会が開催されます。

展示作品は、コレクションから選りすぐった約70点。フランシス・ベーコンやアンディ・ウォーホルを始め、ゲルハルト・リヒター、杉本博司、蔡國強(さいこっきょう)、アンドレアス・グルスキー、トーマス・シュクルートなど、現代美術界を代表する巨匠や世界で注目を浴びる人気作家の大作が集まります。また、日本では見る機会の少ない中国や台湾の近現代作家による作品も展示されます。

作品を「ミューズ」「記憶」「新しい美」など10章に分類し、作品の見どころや表現の多様性といった美術的な解説とともに、コレクターの視点による解説も紹介するなど、世界屈指とされるプライベート・コレクションの特徴や魅力を存分に楽しめるように、展示方法にも工夫が施されています。

世界トップクラスの作家による作品を通じて、現代美術の歴史と変遷はもちろん、普段はなかなか知ることができないコレクターの世界も体験することができる展覧会です。

企画担当者からのひとこと

ヤゲオ財団コレクションは、台湾にある世界的な電子機器メーカー「ヤゲオ・コーポレーション」の会長ピエール・チェン氏によるコレクションです。彼は学生時代から作品収集を始めたという熱心なアートファン。25年の歳月をかけて収集したコレクションは、現在では海外の有名美術専門誌でも世界トップクラスの評価を受けており、なかにはイギリスのテート・モダンなどの有名美術館に寄託されている作品もあります。

その評価に違わず、今回の展示作品も大変に豪華です。20世紀において最も重要な画家のひとりとされるフランシス・ベーコンをはじめ、ポップ・アートの代名詞でもあるアンディ・ウォーホルなどが登場します。また、ゲルハルト・リヒターの作品は、初期のものから全盛期までがそろい、なかには日本初公開のものも含まれています。
また、ポスターなどに使用されている「ミニチュアのヴィーナス」は、ロンドン・パラリンピックにも作品を提供した作家マーク・クインが、スーパーモデルのケイト・モスをモデルに制作した作品です。このように、各時代の現代美術をリードした有名作家の作品が網羅された“現代美術のハードコア(中核)”というタイトルに相応しい内容となっています。

一方で、中国をはじめアジア圏の作家作品も多く所蔵している点も、ヤゲオ財団コレクションの特徴です。現代美術は長く欧米のものと考えられ、アジアの作品は西洋美術の模倣や二番煎じのように捉えられている部分がありました。しかし最近では、欧米のものとは異なる独自の文化を取り入れた表現に注目が集まってきています。台湾人であるチェン氏は、アジアの近現代美術がさほど評価されていなかった頃から積極的に収集を行ってきました。日本ではまだ展示の機会が少ないため、珍しい作品が多く登場します。西洋から東洋までのアートを網羅したヤゲオ財団コレクションが持つバラエティの豊かさを堪能していただけるはずです。

また、会場では作品解説とあわせて、市場視点(作品を購入するコレクターの視点)での解説を各作品に日本語・英語で併記しています。美術館などの公立施設では、作品の値段など美術の商業的な側面について触れることを避ける傾向がありました。しかし、市場は作家が作品を発表する大切な場所ですし、アートに商品としての価値があるから市場が存在する現実があります。美術と経済は決して無関係ではないのです。実際、出展作品は美術的な価値から見ても、市場価値から見ても、「世界の宝」といえるものばかりです。だからこそ、この展覧会ではどちらの視点からも作品を見ていただけるような形式をとります。国立の博物館・美術館としては大胆なチャレンジとなりますので、ぜひご注目いただければと思います。

他にも、ちょっとしたゲームとして「コレクター・チャレンジ」という企画をご用意しています。決まった予算のなかで好きな作品を選ぶというもので、ゲームを通してコレクターの感覚や美術品の価値について考え、追体験することができます。いつもとは違った視点で作品を見ることで、現代美術の面白さを味わって欲しいですね。

同時期には現代美術の展覧会が京都各所で開催されます。今まで現代美術に触れてこなかった方も、この機会にぜひ足を運んでみてください。

(京都国立近代美術館 主任研究員 平井章一さん)

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「関ヶ原合戦図屏風」右隻(敦賀市博物館蔵)

「関ヶ原合戦図屏風」左隻(敦賀市博物館蔵)

重要文化財 唐物肩衝茶入 銘 初花 大名物 南宋~元時代【展示期間:6月2日~6月14日】

重要文化財 薙刀直し刀 骨喰藤四郎 鎌倉時代(豊国神社蔵)【展示期間:6月2日~6月28日】

重要文化財 小早川秀秋像 江戸時代前期(高台寺蔵)【展示期間:6月30日~7月26日】

京都文化博物館 三条駅・地下鉄 烏丸御池駅 徳川家康没後400年記念 特別展 大 関ヶ原展 2015年6月2日(火)~7月26日(日)

天下の覇権をめぐり、徳川家康が率いる東軍と石田三成が率いる西軍、あわせて数十万人が激突した日本史上最大といわれる「関ヶ原の戦い」。その戦いを紹介する大規模な展覧会が京都文化博物館で開催されます。この展覧会は来場者が10万人を突破した東京展の巡回展にあたります。

京都展での展示資料は約200点。「骨喰藤四郎(ほねばみとうしろう)」(重要文化財)をはじめ、関係する武将たちにゆかりのある武具甲冑、戦いの裏で交わされたさまざまな書状、関係する人物の姿を描いた肖像画、戦いの様子を描いた合戦図屏風などが登場します。
京都限定の展示品も多数あり、なかでも織田信長・豊臣秀吉・徳川家康の三英傑が所蔵した茶道具の名品「唐物肩衝茶入(からものかたつきちゃいれ) 銘 初花(はつはな) 大名物」(重要文化財)は、約400年ぶりに京都へ持ち込まれ公開されるという逸品です。このほかにも、戦いの勝敗を決定付けた重要人物・小早川秀秋の肖像画や、京都周辺で起きた関ヶ原の戦いに関係する戦い、関ヶ原後の動きに注目した展示も行われます。
また、関ヶ原合戦図屏風を使用した「ジオラマ・プロジェクションマッピング」も展示。上空から関ヶ原を見下ろすような視点で、刻々と変化する戦いの行方を知ることができます。

日本の歴史を大きく動かした戦いの全容を、全国各地から集結した“本物”を見ることでより深く知ることができます。歴史ファンならずとも見逃せない豪華内容の展覧会です。

企画担当者からのひとこと

2015年は徳川家康公の没後400年の節目にあたり、全国各地で関連の催しが行われています。大関ヶ原展はそのメインイベントとして、東京・京都・福岡の全国3ヵ所で開催されるものです。

関ヶ原の戦いは、誰もが一度は耳にしたことがあるのではないかと思います。この展覧会は、その関ヶ原の戦いを3つの会場それぞれが異なるコンセプトで紹介します。
そのうち、京都展では関ヶ原の戦いを取り巻く人間模様に注目します。京都は朝廷や公家の力が強い土地であったため、武将の本拠地になることもなく、中立の位置にいました。そんな京都での展示ということで、戦いの裏にある人々が持っていた思惑を感じてもらえるように構成しています。

展示品のうち、肖像画は3つの会場で最も多く登場します。なかでも注目していただきたい作品は、西軍から東軍に寝返り勝敗を決定づけたキーマン・小早川秀秋の肖像画です。これは合戦後、若くして亡くなった彼を想って叔母である豊臣秀吉の妻・北政所が描かせたものです。どこか気弱そうな表情に彼の性格がよく表れています。
肖像画からは、文字情報だけではわからない人物像を知ることができます。秀秋以外にも、徳川家康や石田三成をはじめ、東西両軍の有力武将や関係者の肖像画が登場します。彼らがどんな人物だったのかを想像しながら、肖像画をご覧いただければと思います。

また、“関ヶ原の戦いと京都”として、京都周辺で起きた関ヶ原の戦いに関連した出来事についてもご紹介します。
特に伏見城の戦い(京都市伏見区)は、関ヶ原の戦いの前哨戦とされる重要な戦いでした。家康が西の拠点としていた伏見城は、徳川家康が留守の間、重臣・鳥居元忠が1800人の手勢で守っていました。そこを西軍4万の軍勢に包囲され、城の死守を命じられていた元忠は13日間戦い抜いた末に戦死します。展覧会では、伏見城の図面や関連する書状のほか、元忠所用の鎧や兜などをあわせてご紹介します。元忠の鎧は、後に神社のご神体として祀られたため滅多に公開されない品です。ぜひご注目ください。
ほかにも京都周辺で起きた合戦として、田辺城の戦い(舞鶴市)や、大津城の戦い(滋賀県大津市)についてもご紹介します。関ヶ原の戦い自体は1日で決着がつきましたが、そこに至るまでにはさまざまな鍵となる出来事があったことを、この機会にぜひ知っていただければと思います。

そのほか、展覧会では関ヶ原の後の動きについてもご紹介する予定です。合戦の後も京都や大阪では豊臣家の力が強かったため、家康が江戸幕府を開くまでには15年の年月がかかりました。その間に京都で起きた出来事についても、豊国神社(京都市東山区)の所蔵品を中心に取り上げます。

関ヶ原の戦いについて、教科書では勝敗の結果のみ1、2行の記述で済まされていることが多いかもしれません。しかし、その裏には、さまざまな人の思惑や人間模様が絡んでいます。その点に注目しながら、展示品をご覧いただければ嬉しいです。
そして、会場の周辺には電車で行ける範囲に、武将たちが生きたゆかりの地も多数あります。展覧会にお越しになられた際は、ぜひ現地にも足を運んでみていただきたいですね。

(京都文化博物館 学芸員 橋本章さん)

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京都国際マンガミュージアム 三条駅・地下鉄 烏丸御池駅

知られざる中国〈連環画 (れんかんが)〉 ~これも「マンガ」?~ 2015年4月25日(土)~7月5日(日)

中国文化研究者・武田雅哉氏(北海道大学大学院文学研究科教授)のコレクションから選んだ「連環画(れんかんが)」を紹介する展覧会が、京都国際マンガミュージアムで開催中です。会場には、300点以上の連環画がテーマ別に展示されます。

連環画とは、20世紀初頭から中国で広まったポケットサイズの出版物です。1ページが1枚の絵と欄外の文字説明で構成され、日本のマンガと同様に安価な大衆向けメディア・民衆の娯楽として、子どもから大人まで幅広く親しまれてきました。

展示される連環画は、「西遊記」「水滸伝」「三国志演義」といった中国古典文学を題材にしたもの、文化大革命時代に作られた政治宣伝的なもの、映画を連環画にしたエンターテインメント性が強いものなど、内容はさまざま。典型的な連環画作品のひとつ「孫悟空、三たび白骨精を打つ」(趙宏本(ちょう・こうほん)/錢笑呆(せん・しょうほう)作画)の翻訳付き拡大パネルが登場するほか、伝統的な連環画とは異なるスタイルの作品、そして1990年代以降に登場した「新漫画」と呼ばれる日本のマンガの影響を受けた作品も展示されます。

日本ではあまり知られていない連環画ですが、日本でもおなじみの物語を題材にしたものや、当時の時代背景や生活も垣間見ることができます。日本のマンガとは一味違った魅力に触れられる貴重な機会です。

孫悟空三打白骨精(c)趙宏本/錢笑呆
西遊漫記(c)張光宇

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大阪歴史博物館 天満橋駅・地下鉄 谷町四丁目駅

大坂の陣400年 特別展 大坂 ―考古学が語る近世都市― 2015年4月18日(土)~6月8日(月)

豊臣秀吉が政権の本拠地として建設し、江戸時代には日本最大の商業都市として発展した大坂。その歴史を伝える出土品を集めた展覧会が、大阪歴史博物館で開催されます。

展示は6章構成となっており、前半では、豊臣時代の大坂城で使われていた金箔押しの瓦「方形桐文金箔瓦(ほうけいきりもんきんぱくがわら)」や、江戸時代に徳川幕府が再建した大坂城の瓦「三葉葵文鬼瓦(みつばあおいもんおにがわら)」など、大坂城や町の建設に関する品が登場。時系列に合わせて出土品を並べ、大坂城ができる以前から豊臣秀吉による大坂城と城下町の建設、大坂の陣での焼失を経て、江戸時代の都市再建と発展に至るまでの歴史を紹介します。
後半では、女性が使っていた化粧道具などの日用品や、大坂が生産地となっていたことを裏付ける瓦づくり用の型などが登場。人々の暮らしや文化、大坂のものづくりに注目します。あわせて、町の姿を描いた古絵図や古文書、関連する絵画作品などの資料も展示されます。

大坂の陣で一度は荒廃したものの、“天下の台所”として繁栄を極めた大坂。その知られざる姿に、当時使われていた品々で迫ります。

方形桐文金箔瓦 16世紀 大坂城跡出土 大阪歴史博物館蔵
三葉葵文鬼瓦 17世紀 大坂城跡出土 大阪文化財研究所保管
黒織部茶碗 17世紀 大坂城跡出土 大阪文化財研究所保管

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国立国際美術館 渡辺橋駅・中之島駅

高松次郎 制作の軌跡 2015年4月7日(火)~7月5日(日)

世界的に注目を集めている日本の現代美術家・高松次郎の大規模な回顧展が、国立国際美術館で開催されます。

高松は1960年代から制作活動を開始。人間の視覚と現実の認識差に注目し、さまざまな素材や表現を駆使して多くのシリーズ作品を展開し、日本の前衛芸術を代表する作家として国際的に名を知られました。高松は1998年に62歳の若さで亡くなりましたが、近年さまざまな角度から研究が行われ、国内各地の美術館で回顧展が続けて開催されるなど、再び評価が高まっています。

今回の展覧会では、国立国際美術館が所蔵している代表作のひとつ「影」をはじめ、「点」「遠近法」「単体」「複合体」「平面上の空間」「形」といった、高松の初期から晩年までの主要な絵画・版画・立体のシリーズ作品約90点が登場。そのほか、彼の関心事やその変化を今に伝えるドローイング約280点、彼が装丁・挿絵を手がけた書籍や雑誌・絵本など約40点、そして初公開となる記録写真約40点が展示されます。なかには「手の影」など、記録のみでしか存在が知られていなかった作品も登場します。
展覧会では、作品を時間軸にそって並べ、高松次郎という作家の制作活動の変化や広がりをほぼ1年ごとの推移としてたどる構成で紹介されます。
また、高松が生前使用していたアトリエの一部が彼の旧宅から展示室内へ移築。作品とあわせて、作家の活動場所も垣間見ることができます。

高松次郎という一人の作家がどのように生き、考え、作品を生み出していったのか、その人生そのものに触れることができる展覧会です。

高松次郎《大理石の単体》1971 年 大理石 国立国際美術館蔵 (c)The Estate of Jiro Takamatsu, Courtesy of Yumiko Chiba Associates 撮影:山本糺
高松次郎《影》1977年 アクリル、カンヴァス 国立国際美術館蔵 (c)The Estate of Jiro Takamatsu, Courtesy of Yumiko Chiba Associates 撮影:上野則宏
高松次郎《形/原始 No.1385》1996年 油彩、カンヴァス 国立国際美術館蔵 (c)The Estate of Jiro Takamatsu, Courtesy of Yumiko Chiba Associates 撮影:福永一夫

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大阪市立東洋陶磁美術館 なにわ橋駅・北浜駅・淀屋橋駅

大坂の陣400年記念事業 特別展 黄金時代の茶道具-17世紀の唐物 2015年4月4日(土)~6月28日(日)

大阪市立東洋陶磁美術館では、16~17世紀に珍重された「唐物」の茶道具を紹介する展覧会が開催されます。

日本では、古くから海外の美術品が輸入され珍重されてきました。そのなかでも、宋・元・明時代に作られた中国の美術品は「唐物」と呼ばれ、室町時代には優れた作品が多数輸入されました。
唐物は、武家社会との結びつきから領地に匹敵する価値が与えられるほどに珍重されます。初めは、曜変(ようへん)天目など煌びやかな作品が好まれましたが、のちに茶の湯における「侘茶」の影響を受け、素朴な井戸茶碗などの韓国陶磁も唐物として珍重されるようになりました。

展示品には、日本にある唐物の青磁作品において特に優れた品のひとつ国宝「青磁鳳凰耳花生(せいじほうおうみみはないけ)銘 萬聲(ばんせい)」や、かつて京都に建てられた豊臣家の邸宅・聚楽第(じゅらくだい)にあったとされる国宝「油滴天目(ゆてきてんもく)」といった傑作が多数登場します。
また、徳川家が作らせた最上級の婚礼調度、純金の台子皆具(だいすかいぐ)が期間限定で展示されます。台子とは、茶道の点前(てまえ)の時に使われる茶道具棚で、特に格式の高い書院で用いられました。この作品は、釜や水指、天目台など必要な道具一式もすべて純金でそろえられており、徳川将軍家の権威を知ることができます。

16~17世紀は、千利休や古田織部、小堀遠州といった名だたる茶人たちが活躍した時代でした。そんな時代に愛された名品を、じっくりと味わってみてはいかがでしょうか。

国宝 油滴天目 建窯 南宋時代・12~13世紀 大阪市立東洋陶磁美術館蔵 写真:六田知弘
重要文化財 純金台子皆具 江戸時代・寛永16(1639)年 展示期間:4月4日(土)~5月17日(日) 徳川美術館蔵 (c)徳川美術館イメージアーカイブ/DNPartcom
国宝 青磁鳳凰耳花生 銘萬聲 龍泉窯 南宋時代・13世紀 展示期間:5月19日(火)~6月28日(日) 和泉市久保惣記念美術館蔵

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大西清右衛門美術館 地下鉄 烏丸御池駅

平成27年春季企画展茶の湯釜の文様2015年2月14日(土)~6月28日(日)

千家十職のひとつであり、約400年の歴史をもつ釜師(茶の湯釜の職人)・大西家のコレクションを展示している大西清右衛門美術館で、茶道用の釜「茶の湯釜」に描かれた文様を特集する企画展が2期構成で開催されます。

今回の展覧会では、各時代における茶の湯釜の名品と釜に描かれた文様の下絵・図案資料があわせて紹介されます。
文様は、自然の風景や植物や動物、幾何学文様などさまざま。その下絵となる図案は、釜師が自ら描くほか、釜の依頼主や当時を代表する絵師・画家が描くこともありました。
例えば、展示品のひとつ大西家二代・浄清の「芦鷺地文撫肩釜(あしさぎじもんなでかたがま)」(前期展示)は、当時最も名の知られた絵師のひとり・狩野探幽(かのう たんゆう)が文様の下絵を手がけた作品です。鷺が水辺で羽を休める風景が絵画的に描かれ、なで肩の釜形がその文様に奥行きを与えています。
この他にも、大西家歴代が文様を描いた作品や、竹内栖鳳(たけうち せいほう)や東山魁夷(ひがしやま かいい)など各時代を代表する画家との共作により生まれた茶の湯釜が多数登場します。
また、関連資料として、茶人たちと絵師・画家たちの交流を垣間見られる書画作品もあわせて展示されます。

さび色の硬い鉄器である茶の湯釜を、やわらかくも華やかにも演出する文様。多彩な釜の形と相まったその美しさを、この機会に味わってみてはいかがでしょうか。

※前期・後期に分かれます。
前期:2015年2月14日(土) ~ 4月19日(日)
後期:2015年4月21日(火) ~ 6月28日(日)

狩野探幽下絵 芦鷺地文撫肩釜 二代大西浄清作 大西清右衛門美術館蔵 浅野豪撮影(前期展示)
芦屋 山ニ鹿帆掛舟地文真形釜 大西清右衛門美術館蔵 浅野豪撮影(後期展示)

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展覧会スケジュール2015年5月~7月

 下記の展覧会名をクリックすると展覧会の詳細情報へ移動します。

  • ルーヴル美術館展 日常を描く—風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄 ● 2015年6月16日(火)~9月27日(日)● 京都市美術館
  • 現代美術のハードコアはじつは世界の宝である展 ヤゲオ財団コレクションより ● 2015年3月31日(火)~ 5月31日(日)● 京都国立近代美術館
  • 徳川家康没後400年記念 特別展 大 関ヶ原展 ● 2015年6月2日(火)~7月26日(日)● 京都文化博物館
  • 知られざる中国〈連環画 (れんかんが)〉 ~これも「マンガ」?~ ● 2015年4月25日(土)~7月5日(日) ● 京都国際マンガミュージアム
  • 平成27年春季企画展茶の湯釜の文様 ● 2015年2月14日(土)~6月28日(日) ● 大西清右衛門美術館
  • 大坂の陣400年 特別展 大坂 ―考古学が語る近世都市― ● 2015年4月18日(土)~6月8日(月) ● 大阪歴史博物館
  • 高松次郎 制作の軌跡 ● 2015年4月7日(火)~7月5日(日) ● 国立国際美術館
  • 大坂の陣400年記念事業 特別展 黄金時代の茶道具-17世紀の唐物 ● 2015年4月4日(土)~6月28日(日) ● 大阪市立東洋陶磁美術館

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