沿線おでかけ情報
|パンサーズ|2024/04/19
“GOOD NATURE”な体験を楽しもう!【前編】
Vリーグ所属で枚方市を拠点とする男子バレーボールチーム「パナソニック パンサーズ」の選手たちが京阪沿線の“ええとこ”をご紹介します。今回は兒玉選手、中村選手とフレッシュなルーキー・池城選手が登場!舞台はレストラン、ショップ、ホテルなどが入ったビル丸ごとサステナブルな複合型商業施設「 GOOD NATURE STATION(グッド ネイチャー ステーション)」です。選手たちはまず、施設のコンセプトやサステナブルな取り組みを知るための館内ツアーに参加。“GOOD NATURE”なポイントを見学・体験しながら、その魅力を楽しく伝えていただきます!
全員が初めての「GOOD NATURE STATION」に大興奮!
京都の四条河原町にある「GOOD NATURE STATION」は、心地良くて楽しい、健康的な循環型ライフスタイルを提案する複合型商業施設です。1階~3階には「信じられるものだけを、美味しく、楽しく。」というコンセプトを具現化したマーケットやパティスリー、レストランにカフェ、コスメなどのショップが集まり、4階~9階には心と体に心地良く、地球環境にも優しいライフスタイルを楽しめる「GOOD NATURE HOTEL KYOTO」が入っています。
「GOOD NATURE STATION」、初めて来たんですけど入口からすでにいい雰囲気!
京都に遊びに来ることはあっても、このあたりにはまだ足を運んだことがなかったですね。
僕も初めて来ました。取材も初めてなので…。どうやってポーズしたり、インタビューに応えたらいいのかまだ手探り状態です。
そこはもう常連のオレたちに任せてもらって!
頼もしいです!今日はまず、この施設のことを知っていただくツアーにご案内しますね。
施設を知るツアー?今回の取材のためのツアーなんですか?
いえ、一般のお客さまも体験できる特別なツアーがあるんです。
へぇ~、面白そう!じゃあ行ってみましょう。
僕はとにかく、おふたりについていきます!!
「GOOD NATURE STATION」では、この施設がどのような取り組みをしているかを知ってもらうため、「SDGs(※)ツアー」を開催しています。ツアーの始まりは3階のスタジオで施設のコンセプトなどについて学ぶところから。選手たちが席に座ると、さっそく施設の“案内人”であるコンダクターが資料に沿って、概要を説明してくれました。
本日はご来館ありがとうございます。まず簡単に、「GOOD NATURE STATION」の説明をさせていただきますね。
よろしくお願いします!
よろしくお願いします!
よろしくお願いします!
当施設は“心と体にいいことをもっと楽しもう”、というコンセプトを元に施設全体でサステナブルな取り組みを行っています。その選択基準には5つの「GOOD」なものがあります。それは、体に、心に、地域に、社会に、そして地球に「GOOD」なものです。食やライフスタイルはもちろん、建物やプロダクト、ホテルでの宿泊など、利用者のみなさまが楽しく当施設を利用していただきながら、自然と5つの「GOOD」なものに触れることができる、そんな複合型商業施設となっています。
SDGsという言葉は最近よく聞くようになりましたけど、この施設を利用することで自然とSDGsにも取り組めるのは素敵ですね。
買い物や食事を楽しむだけでそういう取り組みにつながるんですね。
はい。この5つの「GOOD」な選択・行動基準をSDGsの17の目標に落とし込むと、「すべての人に健康と福祉を」「つくる責任 つかう責任」「海の豊かさを守ろう」など、複数の項目達成に貢献することができるんです。
チームでも、パナソニックグループの一員として地域貢献や次世代育成といった、いくつかのSDGs達成に貢献する活動を展開してますし。僕らはきちんと知っておかないといけないですね。
楽しみながら知るというのも大事なことですよね。当社ではオリジナルの「GOOD NATURE MARKET」という食品ブランドを展開しています。5つの「GOOD」が詰まった、新しい食のスタイルを提案したいと立ち上がったブランドなんですが、アップサイクルした素材を使って一部の商品を開発しているんです。みなさん「アップサイクル」という言葉はご存じですか?
初めて聞きました。「リサイクル」はよく聞きますけど。
「アップサイクル」とは、本来は捨てられるはずだったものに新たな価値を与えて、よりよい製品として再生することです。例えば「GOOD NATURE MARKET」の『GOOD CACAO』というシリーズの商品のひとつに、人気のカカオティーがあります。
カカオティー?チョコレートのカカオですか?
カカオってお茶でしたっけ?
チョコレートの原料にはカカオの果実の中にある種子、カカオ豆を焙煎して使用するのですが、豆の外皮の部分は通常は廃棄されてしまうんです。この焙煎後のカカオ豆の皮、カカオハスクをアップサイクルして煎茶や和紅茶、ほうじ茶とブレンドして「カカオティー」として商品化しています。原料のカカオ豆はコスタリカからフェアトレード(開発途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入し、生産者や労働者の生活改善と自立を目指す仕組み)で輸入していて、中心部分は「GOOD NATURE STATION」オリジナルのスイーツブランド『RAU(ラウ)』のチョコレートになっているので、カカオ豆のすべてを使い切っているんですよ。今日は後ほどカカオティーを味わっていただくので、また感想を教えてもらえるとうれしいです。
チョコレートの原料のカカオがお茶になるって、味が想像つかないです。
カカオティーや『RAU』のチョコレートは、館内にあるホテル「GOOD NATURE HOTEL KYOTO」の客室内にもアメニティーとしてご用意していますよ。このホテルは地球環境にも配慮したライフスタイル体現型ホテルとなっています。2020年8月に、環境や健康に配慮した建物が認定される「WELL認証(v1)」をゴールドランクで、また環境に配慮したグリーンビルディングを評価するプログラム「LEED認証」もシルバーランクで取得しました。同時取得は当ホテルが世界初なんですよ。
そうなんですか。チームの遠征でホテルに宿泊することはよくありますけど、地球環境に配慮したライフスタイル体現型ホテルというのは初めて聞いた言葉なので、どんなホテルなのか気になりますね。
このあと、みなさんをホテルの中庭へご案内しますね。
グリーンビルディングっていう言葉も気になりますよね。ホテルでグリーン?自然がいっぱいのホテルなんですか?
それは見てのお楽しみです。ホテルでは地球環境に配慮した“脱プラスチック”への取り組みも様々な形で展開しています。客室内にはペットボトルのお水は置かず、ホテルオリジナルのタンブラーをご用意し、各フロアにウォーターサーバーを設置しています。歯ブラシやヘアブラシ、シェーバーなども設置せず、ご持参いただくことを推奨しています。お忘れのお客さまには竹製の歯ブラシや木製のヘアブラシなどをフロントで販売しているんです。
ホテルのアメニティーは使い捨てがほとんどですもんね。
客室には茶器などもご用意していますが、ときには割れたり欠けたりすることもあります。その都度新しいものを用意するのではなく「金継ぎ」という日本伝統の修理技法を用いて、大切に長く使い続ける取り組みもスタートしているんです。
ただホテルに泊まるだけじゃなく、いろんなことを知って体験できるんですね。この施設は京阪グループですよね。いつ頃にオープンしたんですか?
2019年12月です。
京阪グループでこういう取り組みをしている施設はほかにもあるんですか?
現在は当施設のみとなります。
京都にこんな施設があるなんて知らなかったです。こうやって取り組みを事前に知ってから館内を巡ると、いろいろ気付きがありそうですね。
僕らの本拠地、枚方市にもできたらいいのになぁ。
世界中、あちこちにできたらいいですよね。それではこれから館内へご案内します。
「GOOD NATURE STATION」について学んだ3選手はその取り組みを見学するため、スタジオを出て館内ツアーに出発。ほのかな森の香りに包まれるエレベーターの中でもこの施設らしい配慮を感じながら、ホテルエントランスフロア4階の中央に広がる吹き抜けの中庭にやってきました。
この中庭は“GOOD NATURE”を象徴する場所で、宿泊のお客さまでなくてもご利用いただけます。周りの「大緑化壁」では、テイカカズラという植物をメインに使って京都の植生を再現しているんです。また、通路の向こう側には、「WELL認証(v1)」の要件である水景に代えて「枯山水」を設置しています。京都の真ん中、繁華街の四条河原町にありながら、喧騒から離れてのんびり過ごせる、自然に囲まれた空間となっています。
すんごい気持ちいい!!
四条河原町にいるとは思えない景色ですね。
オシャレなデッキチェアやソファもあるし。
真ん中にある丸い台はなんですか?
こちらは暖炉です。晴れた日には昼も夜もキャンプファイヤー気分で自由にくつろいでいただけますよ。また、当施設は2023年度から全館で使用するすべての電力を実質再生可能エネルギー由来の電力に100%転換しています。地球環境に優しい空間で、ゆったりとお過ごしいただければ。
知れば知るほど「すごい!」しか言えないです。でもそれが無理なく自然とできているから素敵ですよね。
心地のいい中庭で揺らめく炎を囲むソファとロッキングチェアに座って、しばしのくつろぎタイム。普段は試合と練習に全力を注いでいるみなさんに、思い思いにリラックスしていただきました。
オシャレでおいしい!『RAU』のスイーツにひと目惚れ♪
続いて向かったのは3階のカフェ『RAU Patisserie』。1階にあるショップ『RAU Chocolate&Gift』のお菓子をイートインで楽しめます。『RAU』のスイーツは味はもちろん、宝石やアートのように美しいデザインが特徴。ひとつひとつに生産者やシェフの思い、様々なストーリーが込められています。スイーツに使用するチョコレートは、シェフ自らコスタリカの農園へ足を運び、現地のプロデューサーとともに共同開発した有機カカオ豆から作り上げるビーントゥバー(※)チョコレートのみです。
こちらではビーントゥバーチョコレートの試食をしていただきます。「Nami-Nami(なみなみ)」というクリームサンドサブレをどうぞ。
やった!最初からコレが気になってたんですよ!いただきま~す!
波型のデザインで、見た目もすごいオシャレ!
京都とフランスの屋根瓦の街並みをイメージしているそうです。
うまっ!サクサク食感で中のクリームもすんごい軽い!けどチョコレートの味はしっかり濃厚で…。
え、そんなに食レポ、がっつりするんですか?恥ずかしいです…。
気合いで頑張らんと!
……サクサクでシトシトがうまくマッチングしてます!新感覚です!
さくっとした食感がいいなぁ。って…え?シトシトってなに(笑)?
スイーツ苦手なん(笑)?
スイーツ大好きです!え~っとシトシト…じゃなくて、しっとりです!
初の食レポ緊張してるやん(笑)。「Nami-Nami」、マジでおいしいわ~、これは買って帰りたい!!
ビーントゥバーチョコレートの商品の試食を終えた3人は、1階の「MARKET」へ。このショップではオリジナルフードブランドをはじめ、オーガニック認証を取得した農産物、加工食品やお菓子、地元京都で育まれた健康にも地球にも優しい食品などを販売しています。
最初にお話ししたカカオ豆の皮のカカオハスクを使ったカカオティーのほかに、上質なカカオをふんだんに使ったカレーなどもこちらで購入いただけます。
カカオカレーってどんな味なんやろ?ほろ苦い感じ?
カレーの隠し味にチョコレートを入れることもあるし、相性よさそう。
カレーの種類、すごくたくさんあるんですね。
ホンマや!グリーンカレー、薬膳スパイスカレー、バターチキンカレー……いろいろ試してみたくなるな。この『GOOD CACAO』のキャラクターもいい感じ♪
カカオコーラもある!しかも生コーラって書いてありますよ。
コーラナッツの代わりにオリジナルカカオを使用したクラフトコーラです。炭酸水で割って飲んでいただくんですが、カカオの香りが楽しめると人気なんですよ。
コーラのほかにカカオジンジャーレモンとかもある。自分の好みで濃さを変えたりするのは楽しそうですね。
カカオを使った商品はほかにもいっぱいあるし、気になるものだらけやな。
オリジナルブランドの調味料やインスタント麺もありますね。
様々な商品を興味深く見て回っている選手たちに、スタッフが試飲用のカカオティーを手渡します。
こちらは『GOOD CACAO』のカカオ煎茶です。奈良・月ヶ瀬健康茶園の有機茶葉にコスタリカ産のカカオハスクをブレンドしたものです。
え!?煎茶なんですか?僕、お茶の名産地の鹿児島出身なんで、お茶にはうるさいですよ(笑)。(ひと口飲んで…)あ、おいしい!
あ~ほんと、すんごいおいしいし、ちゃんと煎茶の味!
最後にチョコの香りもほのかにするし。
確かに、チョコの香り。
これは煎茶だけど洋菓子にも合いそう♪
ヤスさん(兒玉選手)、めっちゃ食レポするけど、『GOOD CACAO』の回し者(笑)!?……で、池城のコメントは?
いや…まだちょっと飲めてないです。
池城選手…もしかして猫舌ですか?
バレました!?僕、沖縄出身なんで温かい飲み物とかあまり飲まないんで、ホットドリンクが苦手で…。
ん?沖縄出身て関係ある(笑)!?
(ようやく飲んで)あ!ほんとにお茶だけど、チョコの香りしますね。
それ、もうみんなコメントしたで(笑)。
意外性もあるし、おいしいし。ちょっとしたプレゼントとかにもよさそうですね。
学びとともに楽しい体験がいっぱい詰まったSDGsツアー、最後のスポットは1階バックヤードのコンポストです。選手たちはコンダクターに案内され、通常は関係者しか入れないバックヤードに向かいました。
こちらが「GOOD NATURE STATION」のコンポストです。この施設から出た食品廃棄物をここで堆肥化しています。微生物の力で発酵、分解させたものは減農薬や有機肥料栽培に取り組んでいる滋賀県の「近江園田ふぁーむ」さんでさらに熟成させて、お米を育てるための肥料として活用しています。お米は先ほどのショップで販売したり、1階のレストラン『ERUTAN(エルタン)』で提供して、その食べ残しがまた堆肥になって循環する「サステナブルなお米」なんです。
コンポストで生ごみが肥料になるのは知っていたけど、ちゃんとこの施設にお米として戻ってくるんですね。ゴミを減らす努力も必要だけど、生かすことも大切なことですよね。
小学生の頃に生ごみを肥料化するのはやったことがありますけど、思っていたよりもコンポストってシンプルなんですね。この中に生ごみが入っているんですよね?
中の様子を覗いてみますか?(コンポストのふたを開ける)
え?生ごみ独特の臭さがない!
見た目もすでに土っぽいんですね。これで何日くらいたっているんですか?
実はたった1日なんです。
へぇ~。もっとキツい臭いをイメージしていたけど、どちらかというと香ばしい感じ。
うん、そんな感じやね。これが肥料になるって不思議。こういう取り組みがもっと広まればいいのになぁ。
ここで「GOOD NATURE STATION」のSDGsツアーは終了となります。ツアーに参加されてみていかがでしたか?
京都にこんな素敵なスポットがあることがわかったし、SDGsのことやサステナブルな取り組みを知ることができて勉強になりました。
このツアーは試食や試飲もできて、楽しみながら学べるのが良かったです。
館内のオシャレなお店を巡りながら、自然とSDGsへの取り組みに触れられて、すごくいい体験でした!
SDGsツアーが終わった後も、兒玉選手、中村選手、池城選手の「GOOD NATURE STATION」での探検は続きます。次に目指すのは、この施設でしか味わえない話題のハンバーガーとプライベート感を満喫できるスパでのマッサージ。詳しくは……後編でご紹介します!
★後編では3選手からの読者プレゼントもあります。お楽しみに!
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