其の五宇治の柴舟(しばふね)/宇治
『源氏物語』の舞台にもなった風光明媚(ふうこうめいび)な宇治の情緒をたっぷりと!
大阪の材木問屋の若旦那が恋わずらいになりました。相手はなんと「絵に描かれた女」。やがて若旦那は京都・宇治に養生へ。ある夏の日、逗留(とうりゅう)中の宿・菊屋から雨上がりの宇治川を眺めていた若旦那は、岸辺に立つ絵にそっくりな女性を見つけました。船頭になりすまし舟に乗って女性に近づき「伏見まで送るので舟に乗らないか」と声を掛けます。そして船上で告白するも、驚いた女性ともみ合いとなり、はずみで若旦那はドボーン!と川へ落ちてしまいました。
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中村藤𠮷本店(なかむらとうきちほんてん)平等院店
噺に登場する菊屋とは江戸時代創建の料亭旅館・旧菊屋萬碧楼(まんぺきろう)のこと。現在は日本茶専門店で「生茶ゼリイ(抹茶)/990円」などが味わえます。
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宇治橋(うじばし)
646(大化2)年に奈良・元興寺の僧である道登(どうとう)によって架けられたと伝えられ、現在の橋は1996年に完成しました。
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宇治市源氏物語ミュージアム(うじしげんじものがたり)
紫式部が書いた『源氏物語』の最後の舞台になった宇治。復元模型や映像で「宇治十帖」を中心に源氏物語の世界を紹介しています。
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宇治神社(うじじんじゃ)
宇治の氏神で、重要文化財である現在の本殿は鎌倉時代初期に建立されたものです。境内のウサギを見つける「うさぎさん巡り」も人気です。
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宇治公園(うじこうえん)
宇治川に浮かぶ塔の島と橘島は中の島橋で結ばれ、両岸とは喜撰橋、橘橋、朝霧橋が架け橋に。高さ約15mの日本最大の石塔が目印です。
立ち寄りスポット
料理旅館 鮎宗
あいそ
宇治川に面した浜座敷がある日本料理店。茶そばや鰻(うなぎ)いいむしなど宇治名物がそろいます。
- 11時~19時(L.O.)
※座敷利用・17時以降の食事は要予約
不定休 - 0774-22-3001
- 京都府宇治市宇治塔川3-4
- 宇治駅下車 南東へ徒歩約10分
茶碗蒸しセット(鰻いいむし付)/1,925円
宇治紅茶館
うじこうちゃかん
古民家を改装したティーハウス。30種類以上のムレスナティーとケーキなどのスイーツが人気です。
- 11時~17時(L.O.)
月曜(祝日は翌日)休業 - 0774-25-3711
- 京都府宇治市宇治妙楽46-2
- 宇治駅下車 南西へ徒歩約10分
究極のホットケーキ(プレーン)/1,320円
ホットストレートティー/858円
落語のいろは
でばやし【出囃子】
噺家が高座に出る際に演奏されるお囃子。ほとんどの噺家は曲が決まっています。
こうざ【高座】
落語を演じる一段高く設けた台のこと。転じて落語を演じる舞台のことを指します。
寄席へ出かけよう
かつらさんぷうのはやおきよせ
第76回 桂三風の早起き寄席[天満天神繁昌亭]
桂三風が2007年より天満天神繁昌亭で行っている恒例の落語会。五代目文枝一門の先輩・桂あやめがゲストで登場します。出演はほかに桂文五郎。
- 9月13日(日) 10時30分
- 前売2,000円
- 0120-874-315(落語ファクトリー)
- 大阪市北区天神橋2-1-34
- なにわ橋駅下車 北東へ徒歩約10分、天満橋駅下車 北西へ徒歩約15分