達人への道 はじまりはじまり
#1 着物は贈りもの?
京阪出町柳 バス停
哲学の道へ、達人の待つお店へ
出町柳駅からバスで、
京都ちどりや銀閣寺店
うわあ、キレイです…達人!
さあ、おけいはんも着替えましょ。
おしゃれ好きなら、だれでも、きっと、着物が好きになる。

出町柳でバスを待ちながら、つい顔がニンマリ。そう、今回は
大好きな着物のことを、達人・服部有樹子さんに教われるのです。
「古い、堅苦しいというイメージが、最近はぐっと減りましたね」。
ですよね、この「ちどりや」さんの和小物とか、すごくオシャレ。
「そうそう、小物づかいでがらっと印象が変わるのも着物の魅力。
今日、用意したおしゃれ着は、うんと可憐に着付けてみましょうね」。
ん〜早く着たい…達人、今日はいろんなこと教えてください!

今回の達人 服部 有樹子さん

日本で初めて「きもの教室」を開校した服部和子きもの学院の副院長。
「美しい着付け」をめざすだけでなく、着る人の「個性」や「楽しさ」を探求。
今回の自身のコーディネートは、冬から春のキャンペーンに合わせ、帯に桜の柄、小物類に雪柄を取り入れた「春待ち」がテーマ。

じゃん!着物姿になったら、…欲しい小物がまた増えそう。
※通常は店内での着替えはできません。
GOSPEL(ゴスペル)
洋館で、着物がしっくりくるなんて、不思議。
あら、そうかしら?
自然からもらうよろこびを色や柄で、相手に伝える。

「和と洋って、ほんとは相性いいのよ」と、
達人が連れてきてくれたのは、
「ちどりや」さん近くの洋館カフェ「GOSPEL(ゴスペル)」。
「唐草とか、伝統的な柄だけど西方から伝わったものだし」。
そっかあ。 ところで、私が着ているこの柄は?
「琳派(りんぱ)の草花柄でね、生命力を感じるでしょう。
松竹梅の帯とあわせて、春には成人するおけいはんを祝福!」。
え、そんなうれしい意味が…ありがとうございます!
「着物って、季節のよろこびや、相手への想いを伝える、
手紙みたいなもの。もし、おけいはんがその格好でだれかに
会いに行けば、そのひとへのお祝いのメッセージにもなるわよ」。
相手のために着る…それって、すごく素敵です。
「じゃあ、お次は自分のために、つぼみの花を
咲かせにいきましょ」。 えっ、達人、一体どこへ?

つまみ細工、咲いた
京都 おはりばこ
あなたの花を咲かせましょ。
こんどは、私が?
憧れのつまみ細工づくりで、繊細さにため息。

達人に誘われるまま、ひと足のばして大徳寺界隈へ。
あ、ずっとやってみたかった、つまみ細工のお店!
「こちらの『おはりばこ』さんは、もと糸屋さんで、
生地にこだわった髪飾りを職人さんが手づくりしてるの」。
きれい…布が、まるで生きた花やチョウチョみたい。
店主さんから教わり、さっそく花かんざしづくりに挑戦ですが…
つ、つまんだ花が離れない…この布、ホントに生きてる!?
「お蚕(かいこ)さんの繭(まゆ)からもらった糸で、
職人さんが心をこめて染めあげたこと、忘れずにね」。
はい、達人! あせらず、丁寧に、ていねいに…。
布を指でつまんで、下から上へ、上から下へ。
わ、咲いた。私だけのお花。
「これ、成人式の髪飾りに仕立ててもらいましょうね」。

大切ないのち、キレイに咲きますように。
つつまれて、ホッとして
今宮神社
守られているんだなぁ、私。
あぶり餅かざりや
今宮神社さんの参道で、見えないつながりに感謝。

達人にありがとうを告げ、近くにある今宮神社さんへ。
楽しかった1日の、お礼をいいたくなったから。
帰りに参道で休んでいると、達人の言葉が浮かんできました。
「生命のちから、職人さんの心、いろんなものにつつまれて、
守られる。それが、着物を着るっていうことなの」。
だから、ホッとするんだな。しあわせな気持ちになるんだな。
見える糸と、見えない想いがつながっている。
今日、ますます深く、着物を好きになりました。

達人の直伝 [たんすに眠るお宝の復活技]

「着たいけど、着物は高いから…」という皆さま、お母さんやお祖母さんの
たんすに眠っている着物を探してみては? 一見、古そうな色柄も、襟や帯、
小物づかいでレトロモダンに大変身。仕立て直しや染め替えができるものも。
ご家族の絆になる一枚、ぜひ活かしてみませんか。

達人、ありがとうございました。
お出かけしたくなる魔法。

「キモノ姿、きれいですね」。ふいに声をかけられて、照れ笑い。
参道のあぶりもち老舗「かざりや」さんは、
昔ながらの風情たっぷり。海外など遠方のお客さんにも
人気のお店です。こんないい場所がたくさんある街を、
もっと着物で歩きたい。着ると出かけたくなる着物は、
心も変身させる魔法の衣装です。

着物で歩きたい京都 おすすめスポット情報はこちら!
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