其の九天狗裁(てんぐさば)き/鞍馬
神秘的な雰囲気が漂う京都の鞍馬で大天狗と源義経伝説に出会う
うたた寝をしている男が難しい顔や笑顔になったりするのが気になり、妻は男を起こしてどんな夢を見たのか尋ねました。「夢は見ていない」と言う男に「女房にも言えない夢か」とけんかに。隣人がいさめますが、同様に隣人にも夢の内容を問い詰められます。夢を巡る騒動は徐々に大きくなり、ついには鞍馬山の僧正ガ谷で大天狗に裁かれ、男はまた夢の話を問われます。「見ていない」と答えると、大天狗は烈火のごとく怒り出すのでした。
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奥の院魔王殿(おくのいんまおうでん)
魔王殿は、約650万年前に護法魔王尊(ごほうまおうそん)が降臨した磐坐(いわくら)・磐境(いわさか)として崇拝されてきました。
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鞍馬寺(くらまでら)
本尊・毘沙門天の使いの虎が寺を守護。本殿金堂前の金剛床(こんごうしょう)は宇宙のエネルギーが広がる星曼荼羅(まんだら)を模しています。
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由岐神社(ゆきじんじゃ)
鞍馬一帯の氏神様。毎年10月に行われる「鞍馬の火祭」(今年は中止)でも知られます。天狗の形をしたおみくじが人気です。
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大天狗(おおてんぐ)
顔の高さが約1.8mの大天狗のモニュメントは2019年にリニューアルされた二代目です。鞍馬駅前にあり、人気の写真撮影スポットになっています。
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鞍馬駅(くらまえき)
開業は1929(昭和4)年。当時の面影を残す木造駅舎は寺院のような二重層入母屋様式で、「第一回近畿の駅百選」に認定されました。
落語のいろは
けんだい【見台】
高座で落語家の前に置く小机。場面転換に小さな拍子木でたたくなど、上方落語特有の小道具です。
ひざかくし【膝隠し】
見台とセットで前に置くつい立て。着物の裾がはだけ、膝が見えるのを防ぐことから、こう呼ばれます。
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制作:2021年9月