其の八幽霊飴/清水五条
幽霊飴伝説と二代目桂文之助ゆかりの地を巡る
京都・六道珍皇寺近くの飴屋で、ある晩遅く、戸を叩く音がするので店主が出てみると、青白い顔色の女性が立っていました。女性は「飴を売ってほしい」と言い、それから毎晩訪れるようになりました。不思議に思った店主が女性の後を付いて行くと、高台寺の新墓の前で消えてしまいました。墓の下から泣き声がするので土を掘ると生後間もない赤ちゃんが。身ごもったまま死んだ女性が子を育てたいという一心で幽霊となり、飴を買いに来ていたのでした。
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みなとや幽霊子育飴本舗(ゆうれいこそだてあめほんぽ)
幽霊飴伝説の舞台になった飴屋です。創業は450年以上前と歴史も古く、手作りの飴が今も親しまれています。
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六道珍皇寺(ろくどうちんのうじ)
境内の閻魔堂には小野篁(おののたかむら)作と伝わる閻魔大王坐像と篁像がまつられています。篁は閻魔大王の部下だったという伝説もあります。※通常の拝観は格子戸の外からです。
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文の助茶屋(ぶんのすけちゃや)本店(ほんてん)
二代目桂文之助が1909(明治42)年に開いた甘味処で、名物は甘酒。店内には落語に関する資料もあり、落語の免許状などの珍品も見られます。
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高台寺石柱(こうだいじせきちゅう)
1920(大正9)年に落語家を完全に引退した二代目桂文之助。その翌年には、高台寺にファンへの感謝を込めた石柱を建てました。
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二年坂/二寧坂(にねんざか/にねいざか)
幽霊飴伝説では、飴を買った女性の幽霊が六道の辻から産寧坂、二年坂を通って高台寺の墓地へと入っていく姿を伝えています。
立ち寄りスポット
アラビカ京都 東山
あらびかきょうと ひがしやま
八坂通り沿いにあるコーヒーショップ。バリスタによるラテアートも人気です。
- 9時~17時
- 075-746-3669
- 京都市東山区星野町87-5
- 祇園四条駅下車 南東へ徒歩約15分
カフェラテ(8oz)/500円
SAGAN
さがん
町家を改装した開放感のあるカフェ。自家製トーストセットや和の朝食は、1日中注文可能です。
- 8時~20時(L.O.)
- 075-561-0041
- 京都市東山区轆轤町93
- 清水五条駅下車 北東へ徒歩約10分
自家製パンとドリンクの朝食 Cセット/1,000円
落語のいろは
にばんだいこ【二番太鼓】
寄席の開演前、始まる合図の太鼓のこと。「お多福来い来い」と聞こえるリズムで叩きます。
ばれだいこ【バレ太鼓】
終演時に叩く太鼓のこと。「出てけ出てけ出てけ」と聞こえるように叩きます。
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