沿線おでかけ情報

京都ツウのススメ

第百十三回 パンと京都

京都人はパンが好き 京都に多いパン屋さんについてらくたびの渡部果保さんが紹介します。

基礎知識

其の一、

日本には、戦国時代にパンが伝わり、京都では大正時代にパン屋が増えました

其の二、

手軽な総菜パンが京都の職人たちに好まれました

其の三、

京都人の合理的で新しいもの好きな気質により、パン文化が広がりました

日本初上陸は鉄砲とともに

1543(天文12)年、種子島に漂着したポルトガル人によって鉄砲とともにパンが日本へ。宣教師の布教活動に伴いパンが広まり、時の権力者・織田信長をはじめとする武将たちも口にしていたことが記録に残っています。しかし、キリスト教禁止令や鎖国が施行されると人々がパンを食べることはなくなります。 幕末から明治時代に復活しますが、本格的にパンの需要が高まったのは大正時代に入ってからでした。

京都人に受け入れられた食文化

文明開化の頃、京都では外国人が多く住む港町・神戸からパンを取り寄せていました。やがて、日本人として初めてパン作りの修業のために本場フランスへ留学した進々堂の初代・続木斉(つづきひとし)のように、パン作りの技術を習得した職人により、京都にもパン屋が増えていきます。 新しいモノ好きの町衆らがパンを食べる文化を楽しむようになり、また職人たちが朝や昼の忙しい時間に調理の手間が省ける総菜パンを好むようになりました。そして、京都にパン食の生活が浸透し、今もなお続々と新しいパン屋さんが増え続けています。

大正・昭和に創業した今も人気のレトロなパン屋さん年表

大正・昭和に創業した今も人気のレトロなパン屋さん年表

[1543(天文12)年]日本にパンが伝来。織田信長も食べたと伝わります日本にパンが伝来。織田信長も食べたと伝わります [1913(大正2)年~]進々堂(市内に店舗多数)クリームパンを創案した東京の新宿中村屋で修業した初代が、配達のみの販売店として開業し、京都のパン文化の草分け的存在に [レトロバゲット1924]こだわりのフランス産小麦を使用。初代がフランス留学した年がパンの名に [1919(大正8)年〜]大正製パン所(上京区)創業して約100年。西陣織の町で職人たちに毎日配達、また千本通・今出川通周辺の金融機関に勤める人たちがこぞって買いに訪れました

[1543(天文12)年]日本にパンが伝来。織田信長も食べたと伝わります日本にパンが伝来。織田信長も食べたと伝わります [1913(大正2)年~]進々堂(市内に店舗多数)クリームパンを創案した東京の新宿中村屋で修業した初代が、配達のみの販売店として開業し、京都のパン文化の草分け的存在に [レトロバゲット1924]こだわりのフランス産小麦を使用。初代がフランス留学した年がパンの名に[1919(大正8)年〜]大正製パン所(上京区)創業して約100年。西陣織の町で職人たちに毎日配達、また千本通・今出川通周辺の金融機関に勤める人たちがこぞって買いに訪れました

[1921(大正10)年~]ササキパン本店 伏見・納屋町商店街で金龍堂の名でスタート。戦後は他店と共同で営業し、材料不足を乗り越えました [メロンパン]かつて京都で主流だった、だ円形の白あん入りメロンパン [1922(大正11)年~]天狗堂海野製パン所(中央区)パンの基本レシピは創業当時から95年間ほとんど変えていないという、こだわりのパンが並びます [ココがツウ]大正製パン所、天狗堂海野製パン所、
まるき製パン所は「京都3大レトロパン店」と呼ばれ、観光客にも人気です

[1921(大正10)年~]ササキパン本店 伏見・納屋町商店街で金龍堂の名でスタート。戦後は他店と共同で営業し、材料不足を乗り越えました [メロンパン]かつて京都で主流だった、だ円形の白あん入りメロンパン [1922(大正11)年~]天狗堂海野製パン所(中央区)パンの基本レシピは創業当時から95年間ほとんど変えていないという、こだわりのパンが並びます[ココがツウ]大正製パン所、天狗堂海野製パン所、
まるき製パン所は「京都3大レトロパン店」と呼ばれ、観光客にも人気です

[1928(昭和3)年~]ベイカリー白川(左京区)白川製パンの名で創業。全国に名をはせる 食パン専門店 [1947(昭和22)年~]まるき製パン所(中京区)近くにあった女学校の生徒たちが大勢買いに来たことから、売り切れてもすぐに追加できる、切って挟むだけのコッペパンが主流に。後に、周囲の京友禅の染色職人らにも親しまれるようになりました。 [ハムロール]創業以来変わらない製法で焼き上げるコッペパン [ココがツウ]まるき製パン所など今も昔ながらの対面式販売を続けている店があり、奥の工房でパンを焼きながら職人が販売もしています

[1928(昭和3)年~]ベイカリー白川(左京区)白川製パンの名で創業。全国に名をはせる 食パン専門店 [1947(昭和22)年~]まるき製パン所(中京区)近くにあった女学校の生徒たちが大勢買いに来たことから、売り切れてもすぐに追加できる、切って挟むだけのコッペパンが主流に。後に、周囲の京友禅の染色職人らにも親しまれるようになりました。 [ハムロール]創業以来変わらない製法で焼き上げるコッペパン [ココがツウ]まるき製パン所など今も昔ながらの対面式販売を続けている店があり、奥の工房でパンを焼きながら職人が販売もしています

[1948(昭和23)年~]志津屋(市内に店舗多数)店名は、愛妻家だった創業者の妻・志津子さんの名前から付けたという京都の人気店 [カルネ]ドイツに視察に行った際にミュンヘン駅で出会ったサンドイッチがモデルの看板商品

[1948(昭和23)年~]志津屋(市内に店舗多数)店名は、愛妻家だった創業者の妻・志津子さんの名前から付けたという京都の人気店 [カルネ]ドイツに視察に行った際にミュンヘン駅で出会ったサンドイッチがモデルの看板商品

[ココがツウ]1927(昭和2)年に京都で創業した饅頭と蒸しパンの店が、1953(昭和28)年に「ロバのパン屋」として京都と浜松で移動販売を開始し、全国に広がり大人気に。現在も場所や日時を特定せず、移動販売を続けています

[ココがツウ]1927(昭和2)年に京都で創業した饅頭と蒸しパンの店が、1953(昭和28)年に「ロバのパン屋」として京都と浜松で移動販売を開始し、全国に広がり大人気に。現在も場所や日時を特定せず、移動販売を続けています

和食の町・京都はパンを愛する町

総菜パンが中心のレトロなお店から、
ハード系・デニッシュ系が並ぶこだわりパンのお店まで、
様々なパン屋さんであふれています。

1パンへの支出が日本一!
総務省統計局の家計調査(2014~16年平均)によると、京都市はパンへの支出が日本一という結果に。また、パンには欠かせないバター、コーヒー、牛乳の支出も上位にランクインしています。
2出現率はコンビニ並み!
遠方から訪れる人も多い有名店、地元の人に愛される店など様々ですが、特に京都市内はどこに住んでいても徒歩圏内にパン屋さんがあると言われています。
3パンストリートが存在する
北山通は昔からパン屋さんが多く並ぶことからパンストリートの異名がありましたが、最近では今出川通に名店が増え、新たなパンストリートとして注目されています。
4京都パンフェスティバル開催
毎年、京都中のパン屋さんが集まり、来場者数が5万人以上という大規模なパンフェスティバルが上賀茂神社で開催されます。
10/28(土)・29(日) 10時〜15時
制作:2017年9月
バックナンバー
第百十六回 京の歴食
第百十五回 曲水の宴
第百十四回 大政奉還(たいせいほうかん)
第百十三回 パンと京都
第百十二回 京に伝わる恋物語
第百十一回 鵜飼(うかい)
第百十回 扇子(せんす)
第百九回 京の社寺と山
第百八回 春の京菓子
第百七回 幻の京都
第百六回 京の家紋
第百五回 京の門前菓子
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第百三回 御土居(おどい)
第百二回 文学に描かれた京都
第百一回 重陽(ちょうよう)の節句
第百回 夏の京野菜
第九十九回 若冲と近世日本画
第九十八回 京の鍾馗さん
第九十七回 言いまわし・ことわざ
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第三十二回 京の狛犬
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第三十回 京ことば
第二十九回 京の文明開化
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第十回 枯山水庭園の眺め方
第九回 京阪沿線 初詣ガイド
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第三回 祇園祭の楽しみ方
第二回 京の名水めぐり
第一回 池泉庭園の眺め方
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